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『日曜の夜ぐらいは...』で好演 生見愛瑠“めるる”の強い光が、影を一層際立たせる

ドラマ

◆バス停シーンで見せた闇 生見自身の光が強ければ強いほど、影も深く濃く

 『日曜の夜ぐらいは...』は14日に第3話が放送。宝くじ1等3000万円に当選したサチは、約束の通り翔子と若葉との山分けを決め、3人は再会。心から笑い合える時間をふたたび過ごす。「3人一緒なら、自分も幸せになれる気がした」と言える時間を。そして揃って宝くじを受け取るためにLINEグループを作り解散する。

ドラマ『日曜の夜ぐらいは...』 (C)ABCテレビ
 おそらくは、それまでLINEで気軽なやりとりをする相手などいなかった3人。翔子の「もう寂しいんですけど」の投げかけに、「だよね」「わかります」と即レスするサチと若葉。その顔には自然と笑みが浮かぶ。バス停にいた若葉の表情も明るい。しかし次の瞬間、地元の住民が、ネチネチと、これ見よがしに陰口をたたき始めた。「ニヤニヤして」「あの女の娘だもん。絶対男だよ」と。

 鋭く尖った石のような、そうした言葉を数えきれないくらいぶつけられてきた若葉は、声(音)をシャットダウンする術を身に着けてしまっている。それでも、何を言われているかは、分かっている。声に出して空で言えるほどに。自分をあざ笑う声に、嘲笑を重ねる若葉の姿に、悔しくて涙が出た。同時に、心を許せた仲間とのほんのわずかな幸せな時間から、一気にマンホールに突き落とされたような闇に触れさせた生見の演技に驚いた。そして、そうした闇や、ふと感じさせる影は、生見自身の持つ光が強ければ強いほど、さらに深くも濃くもなり得ると感じさせた。

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◆俳優デビューから2年で得た名優・宮本信子との共演機会

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