『冰雨火』のチェン・シャオが宮廷の秘密警察に! 『夢華録』で魅せる“ギャップ”と甘い“大人のロマンス”
2022年に中国で配信ドラマ年間ランキング1位を記録したロマンス時代劇『夢華録(むかろく)』。本作は、ディズニー映画『ムーラン』の主演に抜てきされたリウ・イーフェイと、サスペンスドラマ『冰雨火~BEING A HERO~』でワン・イーボーとW主演を務めたことでも話題のチェン・シャオが共演、日本の中国時代劇ファンの間でも傑作との呼び声の高い話題作だ。中国時代劇のトレンドに新鮮な魅力を加味して中国の視聴者からも高く評価された本作は、一人一人のキャラクターが丁寧に描かれているのも見どころ。今回はヒロインと大人の恋をつづる“顧千帆(こせんはん)”の魅力を深掘りしていく。
【写真】首筋キス、不意打ちキスなど チェン・シャオ&リウ・イーフェイのキスシーンも話題に!
■“生き閻魔(えんま)”と恐れられる強面キャラクターにギャップ萌え
ヒロイン・趙フン児(ちょうふんじ)の恋の相手となる顧千帆は、北宋時代の秘密警察・皇城司で指揮使を務める男性。汚れ仕事もいとわない“生き閻魔”と呼ばれる強面キャラクターは、近年の『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』『策略ロマンス~謎解きの鍵は運命の恋~』といったヒット作と共通する設定だ。
こうしたキャラクターは敵にも味方にも恐れられたり恨まれたりする存在で、本作の趙フン児も物語の冒頭では、かつて一族を取り潰された恨みを顧千帆に向けることに。ところが、顧千帆と旅の道連れとなり互いに助け合う関係になっていくと、“生き閻魔”の仮面の下に隠している彼の繊細で優しい素顔、誠実な生き様が見えてきて、彼女の心を動かしていくことになる。
そんなふうにネガティブからポジティブへの振り幅が大きければ大きいほど、視聴者もその嬉しいギャップを一つ一つ見つけていくのが楽しみに。劇中の趙フン児と同様に“ギャップ萌え”しながら顧千帆の魅力にはまってしまうはずだ。
■愛に目覚めた男の不器用で純情な大人のロマンスにじれキュン!
『夢華録(むかろく)』ヒロインのリウ・イーフェイと宮廷の秘密警察を演じるチェン・シャオ (C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
仕事に対する使命感が強い上、家庭環境にトラウマがある顧千帆は恋愛にも結婚にも興味がなく女性にも無縁。ところが、令嬢から身分を落とされてもたくましく生きる趙フン児と出会って女性に対する見識が変わり、彼女に強く惹かれていくことになる。とはいえ、敵が多い顧千帆にとって愛する女性ができるということは敵に知られてはいけない最大の弱点ができるということ。趙フン児に対する想いが深くなればなるほど、その想いを簡単には打ち明けられないジレンマも大きくなっていく。
一方、そんな彼の葛藤を知らない趙フン児は、これまで見てきた男性とは違い、近づけば離れ、離れれば近づいてくる顧千帆の本音がわからずやきもきすることに。こうした不器用で純情な大人のロマンスに視聴者は“じれキュン”させられること必至。この一筋縄ではいかない恋が新たな転機を迎えて2人が結ばれていくプロセスも、思わず画面に引き込まれてしまうときめきと感動が待ち受けている。
■甘い笑顔と色っぽい眼差しで繰り広げるキスシーンにドキドキ!
顧千帆は趙フン児と愛を確かめ合い、彼女を守って愛を貫くと決意してからは堂々とした態度に。街中を趙フン児と手を繋いで歩いたり、船上デートを楽しんだり、思いがけず積極的に愛情表現をするようになる。しかも、“生き閻魔”の時とは打って変わって、趙フン児の前では女性を誘惑する甘い笑顔、口よりも目で語る色っぽい眼差しを見せるのにドキドキさせられることに。
これを演じるチェン・シャオは今年の主演時代劇ドラマ『雲襄伝(原題)』でもキスシーンが大きな話題となったが、本作でも首筋キス、不意打ちキス、上目遣いキスなどなど、さりげなく見えて実はあざといキスを何度も繰り広げていて、視聴者も思わず赤面してしまうようなシーンがたっぷり。後半はそんなロマンティックなラブストーリーだけでなく、顧千帆と趙フン児が巻き込まれていく宮廷の陰謀をめぐるサスペンスも胸騒ぎの展開に。2人の恋の行方と全ての伏線が回収される物語の結末とは? 感動のエンディングまで目の離せない面白さとなっている。
『夢華録(むかろく)』は、DVDリリース中。U‐NEXTで独占先行配信中。