『真夏のシンデレラ』“全員幸せ”な最終回に! ラストシーンが「美しすぎる」と反響
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夏海と健人が結ばれた裏では、滝川愛梨(吉川愛)と佐々木修(萩原利久)も幸せなラストを迎えていた。SNS上で、「やっぱりシンデレラは佐々木修でした」「あんたがシンデレラだよ修…」「やっぱり修がヒロインで真夏のシンデレラ…」などの声が上がっていたが、たしかに登場人物の中で一番変化したのは修だったように思う。
序盤の修は「本当に、同一人物?」と疑いたくなるほど、失言が多い。そして、とにかく他人の気持ちを思いやることができなかった。それはきっと、今まで自分自身が傷ついてこなかったからかもしれない。
修は、愛梨に恋をして、初めて心が苦しくなった。他人の気持ちが離れてしまうことを恐れるようになり、自分よりも誰かを愛することの尊さを知った。恋愛が持つパワーというのは、すさまじいものがある。だって、あんなにプライドが高かった修が、「もう一度、俺にチャンスをください」と頭を下げられるようになるのだから。
その一方で、大人の選択をしたのが、早川宗佑(水上恒司)と、小椋理沙(仁村紗和)のカップル。この二人には、それぞれ守りたいものがある。宗佑は、子どもたちの未来を守るために、病院の少ない土地に転勤することを決意。そして、理沙は息子の笑顔を守るために、宗佑について行かず、湘南に残ることを決めた。
三人のヒロインたちの選択を通して、恋愛にはさまざまな形があることを教えてくれた『真夏のシンデレラ』。また、本作のような“王道の月9”に再会できることを願っている。(文:菜本かな)