ダイアン待望の冠番組(いばしょ)見つかった! 『ゲストダイアン』という画期的な発明
そんな中、先月スタートした彼らの新しい冠番組が『ゲストダイアン』だった。この番組でのダイアンの立ち位置は「MC」ではなくて「ゲスト」。毎回変わるMCの、毎回変わる番組にゲストとして参加し、番組を盛り上げるのが2人の役割、いわば彼らの「冠ゲスト番組」なのだ。
この番組が発表になったとき、「その手があったか!」とひざを打ったファンも多いのではないか。ダイアンの冠番組は冠番組でも、毎回ゲストをダイアンにして、番組とMCをコロコロ替えていけばいい、というコロンブスの卵的な発想の転換だ。
もちろん番組のホストやゲストは「言い方」なだけで、実際は毎回“ゲスト”が替わるダイアンの番組ではないか、と考える向きもあるだろう。しかし、実際の番組を見ると、ダイアンは番組の企画に完全に受け身で、言ってしまえばされるがまま。番組のホストかゲストか。一見、些細なようにみえるスタンスの違いが、結果的に絶妙な違いを生み出している。“ゲスト・ダイアン”であるからこそ、これまでゲストとしてさまざまな番組で揉まれてきた2人の経験が活きている。
毎週のMC陣と番組も強烈だ。紆余曲折を経て今や“山の人”となった俳優・東出昌大の番組『あつまれ ひがしでの森』、こちらも紆余曲折を経て“ヨガの人”になった片岡鶴太郎の『鶴ちゃんのヨガ夢中』、筋肉タレントを経ていつの間にか“金魚の人”になっていた照英の『照英の熱血!金魚塾』。三者三様のあまりにも濃いMC陣と、これケーブルテレビでしたっけ? というマニアックな番組と、そしてダイアンの奇跡的なケミストリーが、放送前の期待以上に爆笑を誘っている。
あいにく番組は今のところ全4回で、本日7日放送が最終回だが、すでにSNSには続編を望む声が集まっている。最終回の番組は、ドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)などへの出演で知られる子役のゆのちゃん(永尾柚乃)がMCを務める『ゆのちゃんのてれび』。ダイアン以外の出演者はおろか、番組ADまで子どもというあまりにも攻め過ぎな番組で、ハプニングの匂いしかしない。ダイアンが予測不可能な子どもたちとの共演で、いかに“ゲスト・ダイアン”ぶりを発揮するのか、見届けたい。(文・前田祐介)
『ゲストダイアン』第4回(最終回)はABCテレビにて10月7日16時放送。放送後、TVerとABEMAで見逃し配信あり。