『チャーリーとチョコレート工場』大人キャストは今 すでに亡くなった人も
★フランツィスカ・トローグナー/オーガスタスの母
グループ夫人(フランツィスカ・トローグナー) 写真提供:AFLO
ドイツの肉屋の息子で、いつも口をチョコレートまみれにして頬張っているぽっちゃり男子オーガスタ。どこまでも過保護な母を演じたのは、同じくドイツ出身のフランツィスカ・トローグナー。その後もドイツの映画やドラマで活躍していたもが、今年69歳を迎え、この数年は活発に活動を行っていない様子。
★ノア・テイラー/バケット氏
バケット氏(ノア・テイラー) 写真提供:AFLO
チャーリーの父親で、歯磨き工場をクビになったのに、息子に心配をかけまいとオブラートに包んで話す優しいバケット氏。演じたノア・テイラーは主にイギリスで活躍する俳優で、『ゲーム・オブ・スローンズ』では、ジェイミー・ラニスターの手を切り落としたボルトン家の家臣ロックを演じ、『ピーキー・ブラインダーズ』では、主人公トーマス・シェルビーらと敵対するギャング王サビーニを演じたのが記憶に新しい。どちらも、バケット氏をイメージしていると見逃してしまうのでご用心を。なお、『パディントン2』でも囚人を演じているが、こちらはひょうきんな役どころ。
★ヘレナ・ボナム・カーター/バケット夫人
バケット夫人(ヘレナ・ボナム・カーター) 写真提供:AFLO
野菜ばかりのスープで家族のお腹を満たそうと奮闘する、チャーリーの優しい母バケット夫人を演じたのは、ティム・バートン監督とプライベートでもパートナーだったヘレナ・ボナム・カーター。バートン作品ほか『ハリー・ポッター』シリーズなどに出演し、『英国王のスピーチ』ではアカデミー賞助演女優賞にノミネート、『ザ・クラウン』ではエミー賞にノミネートされるなど、本作OB/OGの中でも輝かしい活躍を見せている。この後も待機作が4本控えるほか、プライベートでも21歳年下の学者と交際中と、忙しくしているようだ。
ウンパ・ルンパ(ディープ・ロイ) 写真提供:AFLO
最後におまけでウンパ・ルンパを演じたディープ・ロイをば。ケニア出身のディープは俳優ほか、パペット使いやスタントマンとしても活躍し、本作出演後は、クリス・パイン主演の映画『スター・トレック』シリーズなどに出演している。俳優としては、2019年を最後に活動を休止しているようだが、現在TikTokで活躍中。フォロワーは執筆現在約75万人もいて、チョコレート工場(ウォンカのではない)を訪ねた動画は180万ものいいね!を獲得している。唯一無二のシュールな世界観を作り出し、大ヒットを記録した『チャーリーとチョコレート工場』が、今なお世界中で愛されているのは、こんなところにも表れているのかもしれない。(文:寺井多恵)