『キングダム 運命の炎』“信”山崎賢人&“えい政”吉沢亮の「運命」左右する新キャラを振り返る!
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■趙荘/山本耕史
『キングダム 運命の炎』 (C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会
大軍勢・趙軍を率いていたのが、山本耕史演じる趙荘だ。どことなく王騎が気になる様子の趙荘は、王騎ら秦軍の動きを「最初から読んでいたけどな」と笑みを浮かべつつ受け止める。どうやら秦というより王騎へのライバル心で戦に臨んでいるようにも見える。
自軍が「総崩れ」という伝令を受けても「まだだ、この戦いは終わりはしない」と余裕を見せる趙荘。冷静に兵を動かし、王騎を誘い込んでいく。趙荘に関してはまだまだこれから活躍が見られそうなので、次作での登場シーンにも期待したい。
■万極/山田裕貴
『キングダム 運命の炎』 (C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会
趙軍3人の将軍のうち、見た目も口調もひときわ“ヤバそう”なのが山田裕貴演じる万極。馮忌・趙荘と同じ銀と赤の鎧を身に着けているが、兜は被らず銀の長髪をなびかせる。その髪は顔にもだらりとかかっており、そこからのぞく目には秦への怨念の炎がゆらめく。スーパー戦隊シリーズ出身の山田裕貴からはこれまで感じたことのない不気味さに驚かされた。
趙が抱く秦への恨み、それは、16年前の戦いで秦が行った大虐殺にある。秦は、投降した趙の兵40万人を生き埋めにして皆殺しにしたのだ。どうやら万極はこの過去の惨劇に何か抱えているものがありそうで、「受け止めよ、秦! 趙兵40万の恨みを…」と叫び、捕らえた秦の民に刃を振り下ろすのだった。万極は「特攻を得意とする武将」と呼ばれているが、今作ではまだその将軍としての手腕を見ることはできなかったので、こちらも次回作での活躍が楽しみなキャラクターだ。
この他、“武神”と呼ばれる趙の大将軍・龐煖(吉川晃司)や、合戦の様子を観察していた河了貂(橋本環奈)らのもとに突如現れた謎の男・李牧(小栗旬)など、まだまだその全容が明らかにならなかったキャラも。4作目となる『キングダム 大将軍の帰還』は今年7月12日の公開が決まっている。きっと次作を大いに盛り上げるであろうキャラクターたちや、信・えい政の夢への道をつないだ魅力的なキャラクターが多数登場した『キングダム 運命の炎』。待望の配信も開始した今、改めて彼らの雄姿を目に焼き付けたい。(文:小島萌寧)
『キングダム 運命の炎』はデジタル配信中。