再放送中“地獄朝ドラ”『オードリー』 本作からブレイクした俳優、子役だった人気女優も キャストの今
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現在放送中の吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか)が好調の脚本家・大石静。“ラブストーリーの名手”の異名でも知られる彼女が脚本を担当した2000年放送の連続テレビ小説『オードリー』が、NHK BS、BSプレミアム4Kで再放送されている。一部のドラマファンからは“地獄朝ドラ”とも称される本作に出演したキャストやそれぞれが演じた役柄、さらにドラマ終了後の活躍について紹介していこう!(※以下、ネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください)
【写真】“地獄朝ドラ”『オードリー』彩るキャストたち 本作きっかけに売れた大物とは
連続テレビ小説『オードリー』は、2000年10月から約半年間にわたって放送されたドラマ。映画撮影所が集まる京都・太秦を舞台に、主人公・佐々木美月が大部屋女優から旅館の女将を経て、監督として活躍する姿を描いていく。
今年の4月から再放送がスタートすると、SNS上には「地獄みたいな朝ドラ」「これはホラーなの?」「ほんとに怖いなこのドラマ」などの声が続出。その最大の要因は、主人公の独特な生育環境。佐々木春夫(段田安則)と愛子(賀来千香子)の間に生まれた美月は、春夫の元恋人で老舗旅館の女主人・滝乃(大竹しのぶ)に育てられる。実は春夫に愛子と見合いをさせて、2人に豪華な結婚式まで挙げさせていた滝乃は、春夫たちを旅館の隣家に住まわせてしまう。何かと佐々木家に介入する滝乃は、美月が生まれると名付け親になるばかりか強引に彼女を引き取って、旅館の中に作った子ども部屋に住まわせる。その後も滝乃は旅館と隣家の佐々木家の間をつなぐ渡り廊下を増設したりと暴走。そんな滝乃を体現する大竹しのぶの“怪演”や、養母・滝乃と実母・愛子の間で幼いながらも苦悩する主人公・美月の姿が再放送ながらも大きな反響を巻き起こしている。
■岡本綾さん
特殊すぎる環境で育った主人公・佐々木美月を演じたのは、1995年公開の映画『学校の怪談』のヒロイン役で注目され『オードリー』で連続ドラマ初主演となった岡本綾さん。本作放送後、2002年公開の映画『おぎゃあ。』で映画初主演を果たすと、以降も数々のテレビドラマや映画に出演。しかし2007年5月に当時所属していた事務所を退所し、現在に至るまで芸能活動を休止している。
■堺雅人
美月に思いを寄せる助監督・杉本英記を演じたのは、のちに『半沢直樹』シリーズや『VIVANT』(ともにTBS系)などの人気ドラマで主演を務めることになる堺雅人。彼が演じた英記は2枚目俳優を思わせる容姿端麗さから周囲にファンも多い人物で、助監督を経て監督になると、テレビシリーズの監督として活躍。のちに撮影所の社長となると、初監督を務める美月を献身的にサポートする。
英記役で注目を集めた堺は、2004年放送の大河ドラマ『新選組!』の山南敬助役で一気に指名度を高めた。2008年の大河ドラマ『篤姫』で徳川家定を演じると、翌年には2本の主演映画(『南極料理人』『クヒオ大佐』)が立て続けに公開。2012年にはのちにシリーズ化されるドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)で主演を務めると、翌年には『半沢直樹』がスタート。以降、日本を代表する俳優の1人として活躍している。