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福山雅治×大泉洋『ラストマン』最強バディが帰ってくる! “あて書き”が生んだ名キャラを今こそ深堀り

ドラマ

◆人たらしのキャラクターに、より魅力と、説得力を与える福山

 福山演じる皆実は人たらし。最初に日本で食事を堪能していた蕎麦屋から、その言動と笑顔で女性店員を魅了していた。着陸騒動で時間ギリギリとなった歓迎式典会場へは、ヘリに乗って駆け付け、心太朗にアテンドされて並び立ちながら、にこやかに手を振って派手な登場をしてみせた。さらに第1話から、無差別連続爆破事件の捜査へと向かう。捜査一課の佐久良(吉田羊)率いる佐久良班の面々には煙たがれるも、いつの間にか人の輪の中心になっていく皆実。当初は彼を斜めから構えて見ていた心太朗のことも、本人が受け入れる以前から親しみを込めて“シンディ”と呼んだ。

ドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』場面写真(C)TBS
 “ラストマン”と呼ばれる皆実の優秀さは、彼の努力の賜物にほかならないが、その実力には“人たらし力”も含まれている。そうしたキャラクターの魅力を、いやらしくなく発揮できているのも、アーティストでもある福山自身の持つオーラがあってこそ。

 そして皆実の大きな魅力が、人に助けを求める強さを持っていることだ。ある事故によって、両目の視力を失った皆実は、第1話で「お願いします。助けてください」と心太朗と技術支援捜査官の吾妻(今田美桜)に協力を求め、犯人に向け「助けてくれる人は必ずいます。私は多くの人に助けられて生きてきました。世の中には、不必要な人間なんていないんです」と声をかける。皆実によるこうしたドラマ上のセリフが、フラットに入ってくるのは、福山の力が大きい。さらに、こうした犯人への言葉を「あれはマイクの先にいた人たち(佐久良班や警視庁の面々)に聞かせていたんですよ」と、計算を加えた発言であると心太朗に示してみせる。そうした言動をさらりとこなせるのが、福山の皆実だ。

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◆悪に対する怒りと恐れ。そして変化していく心太朗を巧みに見せる大泉

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