半世紀を経てなお輝きを増す『悪魔のいけにえ』 “地獄の入口”が導く怪奇趣味と世俗風刺――底なしの魅力を考察する
1974年の製作から半世紀を経てなお、色褪せないホラー映画の金字塔『悪魔のいけにえ』。日本初公開時には偏愛を込めて「面白い邪劇」と評されつつも、ビデオやDVD、ブルーレイとメディアの変遷とともに新規ファンを獲得。先頃も『悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版』が劇場リバイバル上映され、新たな観客(いけにえ)の脳裏に生涯消えない戦慄を刻み込んだ。監督のトビー・フーパー自身が「二度と作れないし、作る気もしない」と語った異様な衝撃は、歳月とともに輝きを増すばかりだ。そんな伝説の傑作を解剖・分析するドキュメンタリー『チェイン・リアクションズ』(2024年)がこれまた面白い。作品考察だけで別の映画をもう1本、成立させてしまう大胆不敵な『悪魔のいけにえ』。その底なしの魅力とは何か、ひも解いていきたい。
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