メジャーアイドルの卒業が相次いだ2014年上半期、ファンの悲喜こもごもを探った
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一方、ユニットから推しメンがいなくなったことで、熱が冷めてしまったファンもいる。私立恵比寿中学の元メンバー・瑞季を推していたという男性・Bさんだ。
昨年12月、メンバー3人の脱退がUstream上で発表され話題を集めたが、発表を目の当たりにした瞬間を振り返ったBさんは「一気に力が抜けた」と語っていた。フリーライブなどにも積極的に足を運んでいたというBさんだが、特に、デビュー当時からのメンバーだった瑞樹を「シンボルだった」と話していた。
昨年は特に、私立恵比寿中学にとって躍進の年ともなっていた。その象徴だったのが、メジャーデビュー後、史上最速(2014年6月時点)となるさいたまスーパーアリーナ(SSA)での公演だった。ライブを目にした直後の気持ちをBさんは、「まわりのファンとも話していましたが、SSA公演でこれからより羽ばたいていくような勢いを感じていたんです」と振り返っていた。しかし、勢いを感じた直後に推しメンであった瑞希の脱退が発表され、「気持ちの落差が激しすぎて、一気にテンションが下がりました」と語っていた。
さて、アイドルの卒業や脱退にまつわるファンの思いを辿ってみた。卒業や脱退の背景には、ユニット自体の変化に対するファンの不安が見え隠れしているといえそうだ。(取材・文:カネコシュウヘイ)