ティム・バートンやミシェル・ゴンドリー、映画監督の展覧会が多く催される背景
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とはいえ、映画監督の名前を冠にしたがゆえの苦労も。「各映画の配給会社と権利処理や映像のやりとりをしなくてはいけなかったので、作業が煩雑になるんです。また、作品点数が500点と多いため、レイアウトを決定するのにも多くの時間を費やしました。さらに、展覧会が11月1日スタートで、宣伝時期にハロウィンが絡んでいたので色々な企業等がコラボやタイアップを持ちかけてくださり、その作業も膨大に。とにかく大変でした」。
しかし、その苦労の結果、「来場者は20代~40代の女性と、サブカル好きなコア層が中心で、ファミリー層や年配の層は薄いと予想していましたが、実際は年齢層こそ40~50代くらいまでとなっているものの、男女比は思ったほど偏っておらず、ファミリーも多く来場している」と、幅広い層に好評とのこと。
ここが成功すれば、映画監督の名前が付いた展覧会は増えそうだが、「日ごろから絵画などの作品を描いているのが前提条件。あとは、唯一無二の独自の世界観を持っていることが重要」と、映画監督が展覧会になるには、ハードルは相当高く、以降、映画監督の展覧会は滅多にお目にかかれないかもしれない。現在開催中の展覧会は要チェックだ。
『ティム・バートンの世界』は森アーツセンターギャラリーにて2015年1月4日まで開催。