『バットマン』『サイコ』… 海外ドラマ・映画でブームの“リイマジニング”とは

近年、海外ドラマや映画界で、“リイマジニング”がブームとなっている。リイマジニングとは、リメイク(オリジナル作品を再び作り直すこと)や、リブート(再起動)と違い、オリジナルと同じ設定やテーマでありながら、新たな視点で描かれるというもの。主人公が別のキャラクターになっていたり、弱々しかったヒロインがたくましくなっていたりなど、新しい物語として楽しめるのが特徴だ。
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例を挙げて説明すると、リメイクは映画『ロボコップ』や『キャリー』のように、新しいキャストが旧作とほぼ同じ物語を演じ、リブートは映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『バットマン ビギンズ』から始まるシリーズのように、旧シリーズの流れを捨て、改めて最初から仕切り直すというもの。リイマジニングは冒頭に書いた通り、そのどちらでもない。
海外ドラマ『ベイツ・モーテル』は、アルフレッド・ヒッチコック監督の名作映画『サイコ』の前日譚として知られているが、リイマジニング作品でもある。猟奇殺人鬼へと変貌していくノーマン・ベイツと母ノーマの狂気的な関係が描かれているが、舞台を現代に置き換えることで、全く新しい物語として楽しめるようになっている。
そして、やはり映画『バットマン』の前日譚であるTVドラマ『GOTHAM/ゴッサム』は、バットマンになる前のブルース・ウェイン、ではなく、ゴードン刑事が主人公というリイマジニング作品。映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』もリイマジニングで、守られるべき若き日のサラ・コナーがすでに強い女性として戦う準備ができているという新しい物語だ。