『バットマン』『サイコ』… 海外ドラマ・映画でブームの“リイマジニング”とは
ほかにも、『羊たちの沈黙』のレクター博士の若い頃を描いた『ハンニバル』、コーエン兄弟監督作『ファーゴ』の世界観を引き継ぎつつも別の事件を描く同名TV版、テリー・ギリアム監督作『12モンキーズ』と設定は同じながら異なる物語が展開する同名TV版など、映画から海外ドラマへのリマイジニング作品も続々と製作されている。
ディズニーの実写映画『シンデレラ』は、アニメ作品のように王子様をただ待っているヒロインではなく、自ら行動を起こすプリンセスを描いているリイマジニングとして話題を呼んだ。
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の後日譚的な物語の『アリス・イン・ワンダーランド』や、『眠れる森の美女』の悪役を主人公にした『マレフィセント』など、ディズニー映画はリイマジニング戦略が見事だが、今後も『ティンカー・ベル』『ムーラン』『リトル・マーメイド』などが続く予定だといわれている。リイマジング・ブームは、まだしばらく続きそうだ。(文:清水久美子)