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悪魔が宿る神秘の音色とは… 名探偵ホームズを惑わす珍しい楽器に注目!

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 2001年に日本で公開された映画『テルミン』で描かれている奇妙な楽器“テルミン”のミステリアスな音色も勝るとも劣らず耳に残る。その証拠にハリウッドでは、SF映画やホラー・サスペンス映画で度々使用されており、なんだか居心地の悪い不安定な音程と不気味な音色が恐怖心を煽るのに絶大な効果を発揮していた。楽器の名前は知らなくてもその音色に聞き覚えがある人は多いはず。

 松江哲明監督のドキュメンタリー作品で、公開から3年経った現在でも根強い人気を誇る『フラッシュバックメモリーズ 3D』にも耳に残る楽器が出てくる。それがオーストラリア大陸の先住民アボリジニが使い始めたと言われている長い筒状の民族楽器“ディジュリドゥ”だ。事故により高次脳機能障害を負った主人公が、演奏活動を通して回復していく姿が、ディジュリドゥのエネルギッシュな音色と重なって、みなぎる生命力が観る者を圧倒した。

 ほかにも珍しい楽器が印象的な映画は多々あると思うが、“グラスアルモニカ”のように、主人公のキャリアを大きく左右する“悪魔”として登場する作品は珍しく、それが「天下の名探偵シャーロック・ホームズを追い詰める」となると、こいつはただものではない。本作をご覧になる際は、ぜひ“グラスアルモニカ”が持つ不思議なパワーを感じながら、その神秘性も楽しんでほしい。(文・坂田正樹)

 映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』は現在公開中。

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