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悪魔が宿る神秘の音色とは… 名探偵ホームズを惑わす珍しい楽器に注目!

映画

珍しい楽器が印象的な映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』
珍しい楽器が印象的な映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(C)Agatha A Nitecka / SLIGHT TRICK PRODUCTIONS

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イアン・マッケラン

真田広之

 美しすぎる神秘の音色…それゆえに人の心を虜にし、そして惑わす悪魔の楽器“グラスアルモニカ”。公開中の映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』では、ホームズが唯一解けなかった未解決事件の重要アイテムとして登場する。このように映画に出てくる楽器の中には、“楽器”としての単純な役割を果たすだけではなく、時として物語の核となり、主役となり、観る者の魂を激しく揺さぶるものがある。今回は、そんな作品と楽器を紹介していきたい。

【関連】珍しい楽器が印象的な映画<フォトギャラリー>

 ミッチ・カリンの小説『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』を実写化した同作は、探偵業を引退後、田舎で余生を送る93歳の名探偵シャーロック・ホームズが、30年前の未解決事件に再び挑むミステリー。ある男から“グラスアルモニカ”を弾きながら、死んだ子供たちと会話をしているという病んだ妻の調査を依頼されたホームズは、さっそく尾行を開始するが、妻の夫殺害計画疑惑が浮上したことから“ある”大失態を冒し、自ら引退を選択するのである。

 『ホビット』『X‐MEN』シリーズの名優イアン・マッケランがロンドンで活躍していた現役バリバリのホームズと、海辺の家でミツバチと暮らす老いたホームズを見事に演じ分けているが、物語の核となるのが、彼が悔いても悔い切れない唯一の未解決事件の再調査。その鍵を握るのが悪魔の楽器“グラスアルモニカ”だ。これがいわく付きの代物で、演奏したものは死に導かれるという噂があり、本作でも不幸のシンボルとして描かれ、あの天才ホームズが翻弄されてしまうほどなのだ。日本には2台しかないとされており、その内の1台の所有者は失踪中らしい…。真相は定かではないが、本当であればなんとも恐ろしい。

 そもそも“グラスアルモニカ”は、かつて「天使の声を奏でる」と言われていたが、いつから悪魔に名前を変えたのか。歴史をひも解いてみると、1761年、アメリカ人のベンジャミン・フランクリン(政治家、物理学者など肩書き多数)がグラスハープを改良して発明したもので、当初、人々はこの独特の音色に魅了されたが、やがて神経障害やうつ病、めまい、筋肉麻痺など、オカルト現象が起きると噂されたことから、様々な風評が飛び交い、悪魔の楽器というレッテルが貼られたのだという。

 確かにその不思議な音色を聴いていると頭がふわぁっとするような感覚に陥り、病みつき感満載なのだが、神経障害やめまいはあくまで風評で、科学的な根拠はない。

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