菅田将暉、映画やドラマに引っ張りだこ 作り手からなぜ支持される?
役柄を自らのポテンシャルや個性に引っ張ってくる俳優も多いが、菅田の場合、作品によって全く違った顔を見せる。これだけ出演作が続いても「またかよ」や「似た役が多いな」という意見をあまり聞かない。それだけしっかりと役柄の棲み分けができているのだろう。起用する側にとっても、どんな色にも染まれるということは、非常に魅力的な存在のはずだ。映画『二重生活』(6月25日公開)でメガホンをとった岸善幸監督も「しっかり演じられる俳優」と強い信頼感を口にしていた。
今後も、映画『アイアムアヒーロー』で多くの人の度肝を抜いた佐藤信介監督の『デスノート Light up the NEW world』や、俊英・山戸結希監督の『溺れるナイフ』など、魅力的なクリエイターがメガホンをとる作品への出演が続く菅田。作品の世界観が現実的、非現実的にかかわらず登場するキャラクターをしっかり演じ切る菅田。そんな彼へのオファーは途切れることはないだろう。(文:磯部正和)