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<16年4月期ドラマ総括>松本潤の新たな代表作誕生『99.9』、『セカムズ』好調

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 そのほか、春ドラマ期ではゴールデン以外にも熱の入った作品が見られたので記しておきたい。『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)では、前田敦子が恋愛体質の政治記者を演じ、二股や不倫の恋に身を落とすさまを描いた。前田は激しいラブシーンはもちろんのこと、セクシーなランジェリー姿も披露するといった表向きの話題を作る一方で、付き合っていたはずのフィアンセ・小津翔太(新井浩文)が家庭持ちなことを知り、抜け殻のような表情を見せたり、そんな小津への不信感でおかしくなりそうな女の精神をリアリティを持って演じ切った。SNSでも、危機迫った演技に「すごい」「あっちゃん神」など絶賛の声が相次ぎ、前田の女優としての新たなステージを思わせた。

 同じく夜帯のドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)は、若者の群像劇を書かせたら右に出るものはいない宮藤官九郎が脚本を務め、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥という20代を活気づかせる3人が“1987年生まれ”のゆとり第一世代が葛藤する姿を演じた。「ゆとり」「さとり」と切り離した側、切り離された側の、世代を超えたやりとりが、今を反映するメッセージとして深く刺さる作品で、日曜日の22時台という時間もあいまって、奥深く楽しめる1作だった。系統はバラバラだが、いずれにせよ物語を引っ張る主人公のキャラクターが強く立った作品に、軍配が上がった印象の2016年春クールだった。(文:赤山恭子)

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