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『ブラック・イズ・キング』ビヨンセの“圧倒的な表現力”と“黒人としての誇り”に心が震える!

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■ビヨンセが“クイーン”である理由

『Mood 4 Eva』 (C)2020 PARKWOOD ENTERTAINMENT
 楽曲ごとのビジュアル、パフォーマンスがすばらしいのはもちろんのこと、本作の最大の見どころは、ストーリーテラーとしてのビヨンセのすごみを実感できることだ。裏切りや迷いを経験しながら光を探していく王。彼が理解を深めていく「すべての生き物は繊細なバランスで存在し、みんながつながって命の環を作っている」というメッセージはすべて、迫害を受けてきた黒人が誇りを手にしていく歴史と重なる。ビヨンセは時には涙をこぼしながら、アイデンティティと愛、平等を驚くほどの表現力で示し、黒人たちの魂を称える美しいラストへと視聴者を誘うのだ。

 今年5月には白人警官による黒人殺害事件をきっかけに「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」と呼ばれる抗議運動が広がったが、ビヨンセの届けようとするメッセージは、BLMが訴える黒人の価値観ともリンク。パフォーマンスが期せずして時代を映し出してしまうことも、ビヨンセが稀代のディーバであり、クイーンと呼ばれるにふさわしい人物であることを証明している。

クワィシー・フォージョー監督  提供写真
 共同監督を務めたクワィシー・フォージョーは「ビヨンセはアーティストだから、彼女の仕事の中に彼女のハートを見ることができる。彼女が、どれほどセルフ・アイデンティティ(自己認識)について情熱を持っているかを見ることができた。それが映画に反映されたんだ」とコメント。「彼女がこのプロジェクトの先頭に立っている時に、彼女の下で働くことは、いつもとても魅力的なんだ」と喜びを語っている。『ブラック・イズ・キング』で、ビヨンセの情熱をたっぷりと感じてほしい。

 『ブラック・イズ・キング』は、「ディズニープラス」で配信中。

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