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“韓流四天王”イ・ビョンホンが今でも輝き続ける理由 『イカゲーム』でもオーラ全開

ドラマ

■演技力を存分に味わえる名作ドラマ

 筆者が、彼の演技のすごみと圧倒的なスター性を改めて実感した作品が、ドラマ『ミスター・サンシャイン』。空前の大ブームを巻き起こした『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』のイ・ウンボク監督と脚本家のキム・ウンスクという、韓国一のヒットメーカーたちが手掛けた名作だ。ビョンホンが『IRIS-アイリス-』以来9年ぶりのドラマ出演となった本作で、それまで勝手に彼に抱いていた“近寄り難い大スター”といったイメージが完全に覆った。

Netflixシリーズ『ミスター・サンシャイン』独占配信中 (C)jisun park
 彼が演じているのは、幼い頃その低い身分から朝鮮に絶望し、アメリカに渡った後、任務で朝鮮に戻ってきた米軍海兵隊大尉ユージーン・チョイ。朝鮮時代最高名家の令嬢でありながら、祖国を守るために闘うキム・テリ演じるコ・エシンお嬢様と出会い恋に落ち、恨んできた祖国朝鮮への心理変化を深い表現力で演じている。

 軍服に身を包んだクールな姿から発せられるあの渋い低音ボイスで、ヒロインを包み込むような父性的な包容力を持ち、いつも冷静沈着で感情を見せない彼が、ヒロインの前で見せる、まるで初恋を経験する少年のような無邪気な笑顔は、キムとの20歳の年齢差がうそのよう。彼の最大の資産である快晴の笑顔と、身分の差がある切ない恋の前で一喜一憂するそのギャップには思わず「イ・ビョンホン様かわいい…!」と声が出てしまうほどだ。

Netflixシリーズ『ミスター・サンシャイン』独占配信中 (C)jisun park
 近年のラブストーリーには珍しく、キスシーンが1つもない純愛だが、「ヒロインに靴を履かせる」というシーンだけでここまで胸がキュンとすると同時に切なくて涙ぐんでしまう。終始、彼の演技に目を奪われ、圧倒されてしまい、後半は号泣嗚咽(おえつ)。見終わった頃にはリアルに約1ヵ月ほど引きずるくらいの強烈なロスに襲われる。韓国映画界の頂点に君臨する圧倒的なスターとして凛(りん)とした気品を示しながら、どこか身近さをも感じられる圧巻の表現力には感服した。

 テレビドラマ『アスファルト、我が故郷』でデビューしてからちょうど30年。移り変わりが激しい韓国芸能界で、ビョンホンのようにこれほどの長い時間、1つのイメージに閉じ込められることなく、常に変化を遂げながら第一線で活躍し続けるのは非常にまれなこと。特有の重みとカリスマ性を放ちながら画面を圧倒するビョンホンの飽きのこない演技は、スクリーンやテレビで輝き続ける。(文:Nana)

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