傑作『エクソシスト』の恐怖を“深堀り” 母クリスの不安、汚されたマリア像の謎…原作小説から検証
愛らしい少女に憑依した悪魔と、神父たちの壮絶な闘いを描いた『エクソシスト』(1973)。日本では「映画史上最大の恐怖」を惹句に、1974年の夏休みに公開され、配給収入27億3000万円の大ヒット。同年の国内映画興行収入ランキングでは、16億4200万円を稼いだ2位の『燃えよドラゴン』(1973)以下を大きく引き離して首位を独走。本国アメリカではホラー映画として初めてアカデミー賞作品賞候補となり、全10部門にノミネートされる快挙を達成。世代を超えて今なお「最恐の1本」に君臨する大傑作だ。

写真提供:AFLO