川栄李奈に聞く、“朝ドラ”ヒロインを経験しての変化、30代へ向けての目標
少しずつギアの入れ方も変化してきたという昨今。それでも変わらないのは“楽しむ”ということ。
「頑張れるのは、仕事が楽しいと思えるから。それは絶対的に大事なことです。これまでも作品が続いて、体力的にはしんどいな…と感じたこともありましたが、やったことが身に付いているなと実感できると、すごく前向きになれるし、最終的には『楽しい!』と思えるんです。これからもその気持ちだけは大切にしていきたいです」。
連続テレビ小説のヒロインという大役を全うした今、川栄にとっての野望とは――。
「ずっと朝ドラと大河ドラマに出たいという夢を持っていたのですが、もう1つ、映画で賞を取りたいという目標もありました。これまで圧倒的にドラマの出演が多かったのですが、これからはもっとたくさん映画の現場を経験したいと思っています」。
これまで出会ったことのないような作品、監督、さらには共演者…と川栄の夢は尽きない。
「『カムカムエヴリバディ』では深津絵里さんやオダギリジョーさんと一緒にお芝居させてもらっている中で、『こんな表現の仕方があるんだ』と自分が思ってもみなかった角度でのお芝居をたくさんされていて、現場で参考になることがたくさんありました。そういったすてきな俳優さんたちとお芝居できることが、とても幸せなことだと思っているので、これからもたくさんの出会いが生まれるように頑張りたいです」。
『クレヨンしんちゃん』という国民的アニメーションに参加できたことに「人生に大きな影響を与えてくれる出会いであり、この経験を自分なりに生かしたい」と未来に思いを馳せた川栄。アフレコイベントには、バッサリと髪を短くして登場したが「特に何かあったわけではないですが、切りたかったので」とつぶやくと「心機一転、すっきりしました」と笑顔で語っていた。(取材・文:磯部正和 写真:上野留加)
『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は4月22日より全国公開。