クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

『カムカムエヴリバディ』きぬちゃん・小野花梨、芸歴17年「本気で辞めたいと思ったことはない」

エンタメ

芸歴17年目――本気で辞めたいと思ったことはない

――小野さんは、2006年のデビューなので今年で芸歴17年目。そもそも女優業を始められるきっかけは?

小野:『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で、最後に上からたくさん風船が降ってくるんです。あの風船が欲しくて、両親に言ったところ、両親も詳しくないので、あれに出るにはたぶん劇団に入んなきゃいけないんじゃないか…となりまして、劇団に入れてもらいました。『おかあさんといっしょ』は、応募者も多く厳正な抽選で出演者が決まるので、出られなかったのですが、劇団でお稽古をし、オーディションに行かせてもらって、気付いたら、こういうお仕事に携わらせていただいていました。


――そうなんですね。ここまで続けられてきた中でターニングポイントになった作品はありますか?

小野:要所要所にあるんですけど…。『南極料理人』という作品で堺雅人さんの娘役をやらせていただいて、すごく楽しいなって。責任感もなくて、(みんなが)笑ってくれるから、いぇーい!みたいな気持ちで行ってたんです。そしてその2年後に出演したドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)との出会いも転機でした。スタッフさんが厳しくて、すごく怒られたんですよね。撮影中に食べ物食べるなとか、遅刻しちゃダメ!とかそういう当たり前のことから叩き込んでくれて。厳しかったんですけど、すごく楽しかったです。あれで、大きく意識が変わって…。あの出会いがあったから今こうしてここにいさせてもらえていると思っています。


――そんな中では挫折じゃないですが、しんどかった時期もありましたか?

小野:ありましたね…。最近出始めた子がすこーんと売れていったりする世界じゃないですか。残酷だなって思いましたし、頑張る!っていう気持ちだけで上に行ける世界でもない。やけになっちゃって、“もうやだー、やなんだけど!”みたいに思うことはありましたし、正直、今でも思うことはあります。でも、本当に辞めようと思ってたかって言われたら、たぶんそんなことはなくて。“やせたーい!”みたいな感じの“やめたーい!”のイメージ。分かります?(笑) 本気で食事制限する気はないけど言ってるみたいな。

――なるほど、すごくよく分かりました(笑)。では、これまで演じられてきた役で一番印象に残っているのはどの作品ですか?

小野:昨年『プリテンターズ』という映画で主演をさせていただいたのですが、演じた役が、誰にも共感されないけど、でも自分のやりたいこと、目指す場所がある女の子だったんです。悪いこともして道を踏み外しちゃったりするんですが、あまりにも自分と近いキャラクターで。たくさんの人に否定されて怒られるんですけど、役じゃなくて自分に言われてるみたいで、初めて公私混同しちゃうというか、作品の中で言われた言葉が苦しすぎて、ずっと涙が止まらない状態になりました。“あんなセリフ言われたくなかった”っていう訳の分からない感情に襲われたり、自分と近すぎるとしんどいんだなぁって学びました。

次ページ

『カムカムエヴリバディ』きぬちゃんを経て、気付いたことと変わらないこと

2ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る