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濱田岳、『マイファミリー』難役は「しょいきれない」 “サイコパス”にならないよう細心の注意

ドラマ

日曜劇場『マイファミリー』に出演する濱田岳
日曜劇場『マイファミリー』に出演する濱田岳(C)TBS

 4月クールの民放連続ドラマの中で視聴率トップを走る、二宮和也主演の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系/毎週日曜21時)。どんでん返しが続く衝撃のストーリーで視聴者の誘拐事件犯人考察が過熱する中、22日に放送された第7話は、ラストに二宮演じる温人に友人の東堂(濱田岳)から「俺が誘拐した」と衝撃の告白が。世帯視聴率:13.2%、個人視聴率:8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高を記録するなど、盛り上がりを見せている。温人と共に誘拐事件解決に奮闘していた東堂がなぜ――。29日放送の第8話では、東堂の口からその真相が明かされる。今回、東堂を演じる濱田にインタビュー。濱田が、東堂を演じてきた上での心境や本音、主演の二宮について語ってくれた。

【写真】『マイファミリー』第8話 最終章スタート “東堂”濱田岳、犯行に至った理由を明かす

◆東堂の複雑な過去と思いは「しょいきれないのが現状」

 『グランメゾン東京』(2019年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年)などを手掛けた脚本家・黒岩勉がオリジナルで描く本作は、誘拐された娘を取り返すための唯一の方法として警察を排除することを決意した夫婦が、娘を取り返すべく戦っていくストーリー。犯人をとり逃すも、娘を取り戻した温人。だが、温人の大学時代の友人・三輪(賀来賢人)や阿久津(松本幸四郎)の娘の誘拐事件が立て続けに発生。阿久津の娘の誘拐事件で窮地に追い込まれる中、東堂が誘拐事件に関与していたことが判明し…。

 東堂は、温人、未知留(多部未華子)、三輪と学生時代を過ごした親友で、5年前に誘拐され行方不明のままの娘を助けるために、警察を辞めて独自に捜査を続けているという役どころ。物語のキーパーソンとなる複雑な役柄だが、濱田自身は実は役どころを知る前に本作への出演オファーを快諾していたそうで、「重厚な作品が並んできた日曜劇場の作品に同世代の役者さんたちとチャレンジさせてもらえると聞き、すごくやりがいのある胸が躍るお仕事の機会を頂けたと思ってお受けしました」と理由を明かしつつも、「今はお話を伺ったあの日の僕に、『気を付けろ、騙されるぞ!』と言ってあげたいですね」と冗談交じりに本音をぶっちゃけ。

 また、「東堂の振れ幅には、視聴者の皆さんと同様に僕も驚いていて。同世代で楽しくやるつもりだったのが、一人でこんなのを背負わされて、荷が重いです。小さな背中には、しょいきれないのが現状です」と口にし、「撮影の合間に衣装のままコーヒーを買いに行くときなど、すごく生活しづらさを感じますね。連続誘拐犯をやっているので、人の視線がちょっと怖くなってきちゃって」と役の影響を受けていると苦笑いする。
 
 早い段階で第8話までの準備稿を確認し、大まかな流れは掴んでいたそうで、「温人の娘の友果ちゃん(大島美優)や三輪の娘の優月ちゃん(山崎莉里那)を助け出すシーンはすごくつらかったです。8話の東堂の行動を知ってるから、子どもたちを救出したときも素直に喜べなかったし、目の前で心を痛める友人夫婦に『娘は必ず帰ってくるから』という風には言えない日々だったので苦しくて」と口にし、「表面上はいい人みたいな感じだったので」と打ち明ける。

日曜劇場『マイファミリー』より (C)TBS
◆サイコパスな人物にならないよう細心の注意

 東堂は演じる上でハードルが高いキャラクターだと感じるが、濱田は「8話を見ていただけたら、東堂がなぜある種モンスター的なキャラクターになったのかが分かります」と前置きした上で、「その理由があるため、これまでの東堂のセリフは常に嘘と真実が混ざっているんです。4話で温人に暴露本のことを告白するシーンも、真実とミッション遂行のための嘘が混ざっているので、演じるのがすごく難しくて。また、友果ちゃんたちが戻ってきたときも素直に喜んじゃいけない。感情を一回殺してから改めて出すという演技は、普段の演技とも違うことなので、ハードルが高かったです」と回顧する。

 演じる上で注意していたことを聞くと、「東堂は常に心を痛めながら、誘拐事件と向き合っていかなきゃいけなくて。僕が東堂として犯人じゃないことを演じてしまうと、すごく猟奇的なサイコパスの犯人に見えてしまう。でも、東堂は悲しき思いをしょった上で、この誘拐事件と立ち向かっているので、サイコパスになってはいけないんです。サイコパスな犯人を追うためのドラマではないので、そうなってしまうと、台本の意図から反れてしまいます」と説明。

 その上で「僕がそういうちょっとしたミスを犯すだけでみんなの努力が崩れると思っていたので、演じる時は神経を使って、台詞はもちろん台本に書かれた『…』も挑んでいる感じです。監督たちは『コイツ、うっとうしいな』と思ってるかもしれないですが(笑)、ちょっとしたほころびでサイコパスに見えるのが一番怖いことなので、そこは大事にして今も臨んでいます」と力強い表情で語り、「俳優業としては、プレッシャーはありましたが、すごくハードルが高く、挑みがいのある役どころですね」と感慨深い様子で語る。

 行方不明の娘を探し出すために行動を起こしている東堂。濱田自身も一人娘を育てる親の立場だが、「誘拐することは理解できないので、東堂を演じる上では、共演者の皆さんの力を借りて想像して臨むしかなかったですね」と回顧。共感できるポイントがあるかと尋ねると、「僕は、仮に娘じゃなくて友人や知り合いでも、失踪したらものすごく胸を痛めると思う。なので、共感は難しいかな…」との答えが返ってきた。

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◆二宮和也の形容しがたいオーラとチャンピオンの貫禄は「ただただすごい」

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