「本当に良いゾンビ映画を20年近く観ていない」 R18+ホラー『哭悲/THE SADNESS』監督が語る制作の裏側
――カットしたシーンなどはありますか?
ジャバズ監督:現場で撮影した暴力描写は一切カットすることなく、すべて公開しています!
――エキストラの方がたくさん参加されていますが、撮影現場はどのような雰囲気でしたか?
ジャバズ監督:みなさんと素晴らしい時間を過ごしましたよ! ほとんどのエキストラは、ただバス停に立って見知らぬ人と会話をするフリをするのではなく、実際に「演じる」ことに興奮していたと思います。
映画『哭悲/THE SADNESS』メイキング写真 (C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
――ウイルスの作用について、劇中で博士がかなり詳細に解説するシーンが印象的でした。監督は元々こういったウイルス学や生物学に興味があったのですか?
ジャバズ監督:そうですね。子どもの頃からいつもSFに夢中で、以前短編映画も撮ったのですが、特に、体内で顕微鏡レベルで繰り広げられる類の話が大大大好きで、動物の胚が成長する様子や、シャーレの中でバクテリアが成長するビデオが大好きなんです。そういうオーガニックなコンピューターアニメーションに、とても強い関心があります。
あと、昔から架空の生きものや生物学みたいなものが好きで、映画『エイリアン』シリーズを観たときに一番面白かったのは、彼らのライフサイクルがどうなっているかということでした。架空の生物を専門用語を使いながら、まるで本当に生きているかのように話したり説明したりするのが私にとって最高なんです。
映画『哭悲/THE SADNESS』より (C)2021 Machi Xcelsior Studios Ltd. All Rights Reserved.
――ゾンビに自我が残っているゆえに余計に恐ろしく、タイトルにもある「Sadness(悲しみ)」を感じました。監督にとって、この世で最も恐ろしいと思うものはなんですか?
ジャバズ監督:この世で最も恐ろしいものは、人類が平和を保てないことが明白になっていることだと思います。
――次作について教えていただけますか?
ジャバズ監督:今取り組んでいる作品はありますが、まだ詳しくお話することはできません。モンスターを題材にした新作です!
映画『哭悲/THE SADNESS』は公開中。