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ムロツヨシ、自分に飽きて「危機感を覚えた」 50代に向けた新境地へ

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■下積み時代に味わった“知ってもらえない恐怖”と “知ってもらってからの恐怖”

 下積み時代を経て、40代となった今では映画、ドラマにと引っ張りだこの俳優となった。ムロは「夢が叶った実感がある」と率直な心境を打ち明けつつ、「19歳の頃、“役者の道を目指す”と決意するまでに、“本当にやるんだな、絶対中途半端はダメだよ、やるならば野垂れ死ぬまでやってくださいね”と、何度も自分に言い聞かせました」と振り返る。


 これまでの道のりは険しいものでもあり、「昔はつらいだけで、先がまったく見えなかった。下積みなんていう綺麗事では済ませられないくらい、光が見えなかったですから。壁をぶち破れなかった原因を考えてみると、覚悟不足、努力不足ということになると思います。“俳優でご飯を食べていくんだ”と決めたからには、恥じらいを取っ払って、自分の愚かな部分も見せていかなければいけないと開き直ってからは、少しずつうまくいくようになった。やっぱりチャレンジしないと、面白いことは増えていかないと思います」としみじみ。「つらかった頃の自分のためにも、“夢が叶ったよ”と言ってあげないといけない。なんとか過去の自分、頑張った自分を笑わせてあげたいですから。夢を叶える秘けつがあるとすれば、僕の場合はやっぱり野心を育てることだったのかなと思います」と思いを巡らせる。


 芽が出るまでは「ムロツヨシという存在を知ってもらえないという恐怖があった」とも。しかしブレイク後には「知ってもらってからの恐怖がある」という。「“やっと自分を知ってもらえた”と思って、自分の得意分野や、成功体験を得られたと感じたものばかりをやり始めたんですね。すると、このままでは自分に飽きてしまうのではないかという恐怖が生まれました。実際に少し飽きてしまった時期があって危機感を覚えた」のだとか。「役者というのは、これは初めて挑むことだという恐怖心、これでいいのかという危機感を持つことが、絶対的に必要な気もしていますし、僕自身、恐怖心を持ちながら真正面から向き合ってみるというやり方が、一番自分に合っている気がしています」と恐怖を受け入れながら歩みを進めている。

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■50代に向けて「新しいことに挑戦する勇気がもっと必要になる」

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