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羽佐間道夫88歳、今年すでに新録3本 「逆に若手から盗もうと思っている」衰えぬ意欲

映画

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羽佐間道夫

シルヴェスター・スタローン

■1ロール28分間を一気に収録 「エイドリアーン!」までのギャップに苦労

 オリジナル版の『ロッキー4』のテレビ放送は1989年。当然、ロッキー役は羽佐間が務めた。「当時は今みたいに録音機器が発達していなくて、CMまでの1ロール28分間を今みたいに切れなかった。誰かがトチったら、全部やり直しになりました」と往年の吹き替え収録の現場を振り返る。

 「ボクシングのシーンだと当時は15ラウンドまでありましたから、その後で『エイドリアーン!』と叫んだりしなきゃいけない。映画は時間差で撮ってますけど、我々には時間差はない。そのギャップを埋めるのにみんな苦しんでましたね。でも、リアルなシーンが録れたと思うんです。今は、特にコロナ禍になってからは、みんな1人ずつ録ることが多いですから、感情の行き来っていうのができなくなっています。昔は最後の最後でトチったら全部頭からやり直さないといけない。緊張感がありました。時間はすごく掛かりましたけど」。

映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』より (C)2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
 第1作時は30歳だったスタローンも今や76歳となった。コロナ禍を機に『ロッキー4』全編を見直し、ロッキー、アポロ、ドラゴそれぞれの“戦う理由”を掘り下げ、ドラマ性を重視して再編集したのは、多くの人生経験を経て“理想とする作品像”が明確となったからに違いない。その変化は羽佐間にはどう映ったのか。

 「スタローンは一貫してたと思いますよ。自分で書いた脚本、この映画でヒーローになるんだって最初から決めていて、主演は絶対に俺じゃないとダメだって、何人ものプロデューサーから散々言われても諦めなかったその強さがすごかったですよね。終始一貫して、考え方が何者にも左右されない。それは『ランボー』もそうだと思います。不器用なんですよね、器用じゃない。とっても真面目で心優しい。なのに一旦リングに上がったら、ものすごく強くなる。だからみんなに認められた、愛されたロッキーになったんじゃないかと思いますよね」。

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■“米寿イヤー”に新録3本! 衰えぬ意欲「若い人から盗もう盗もうと思ってる」

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