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羽佐間道夫、スタローンとの対面を断る その理由にスタローンも納得

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映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した(左から)羽佐間道夫、松金よね子
映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』前夜祭イベントに登場した(左から)羽佐間道夫、松金よね子

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シルヴェスター・スタローン

羽佐間道夫

松金よね子

 8月18日、新宿ピカデリーにて行われた映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』の公開前夜祭イベントに、長年ロッキーとエイドリアンの声優を務めてきた羽佐間道夫と松金よね子が登壇。尽きぬ思い出トークに会場は大盛り上がりとなった。

【写真】長年連れ添ってきた“夫婦”のような阿吽の呼吸を見せる羽佐間道夫と松金よね子

 ついに公開となった『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』。本作は、映画『ロッキー4』(米国1985年、日本1986年公開)を、スタローン自らが納得いくまで吟味を重ねて再構築した作品。王者ロッキー、元王者アポロ、殺人マシーン・ドラゴらファイターたちの闘いまでの道のりに焦点を当て、42分の未公開映像も加えられた。

 多くのロッキーファンが駆け付け、平日の夜にも関わらず満席となった今回のイベント。観客が盛大な拍手で迎える中、「ロッキーのテーマ」と共に登場した羽佐間と松金。羽佐間は「今日はエイドリアンを連れてきました」と早速会場を沸かせ、松金も「今日はたくさんの方においでいただいてありがとうございます」と集まったファンを見て感慨深い様子。

 ロッキーという存在について聞かれた羽佐間は「ロッキーは36年付き合ってきた男です。最初にキャスティングされたときは戸惑いました。だって彼の腕は僕の胴体くらいありますから(笑)。そんな人を吹き替えるのかと迷いましたけど、これまで8本(『クリード』を含め「ロッキー」シリーズ8作品)やり遂げてきました。途中で妻(エイドリアン)が他界しましたけれども、それから彼女の墓の前でずっと座っております。世の中でこんなに愛した女はいません!」と語った。

 さらに羽佐間は、来日したスタローン本人と対面するテレビ局の企画が持ち上がった時も、「会ってなんになる、スタローンとは声も姿も全然違う」と断り、スタローンも納得させてしまったことがあると会場を驚かせた。

 松金も「業界でも“松金さんと言えばエイドリアン”と言ってくださる方が多いんです。私個人としてはこれまで舞台をたくさんやってきましたが、私にとって一番有名なのがエイドリアンというのは、親しんでいただけて嬉しくもあり少し寂しい思いですが、今日ここでまた羽佐間さんとご一緒できて、こんなに大勢の方に来ていただいて、感無量です」と話し、まるで長年連れ添ってきた“夫婦”のような関係性が垣間見えた。

 そんな2人は、トークの途中で設けられた〇×で答える質問コーナーで「声だけで演じる方が難しいと思う?」という質問や「ロッキーの仕事は宝物だ」に、そろって力強く〇と答えた。

 また、「ロッキー」と「クリード」をテーマにした公式ゲーム『クリード チャンピオンズ』が9月29日に発売されることに対して聞かれると、羽佐間は「ボクシングのリズムというのはゲーム的だと思うので、やってみたいですね」と興味津々の様子。

 最後に会場に集まったファンへ一言を求められると、羽佐間は「明日はチャップリンの作品に同時に声をあてるイベントを行います! PRです!(笑)」と、レジェンド声優でありながら現役バリバリの姿を見せつけた。松金は「この映画は、スタローンが考えている間はウクライナの戦争は無かったと思うのですが、ロシアに行ってドラゴに挑んでいくロッキーの戦いなので、なんだか胸が痛くて。皆さん、世界平和を願いましょう!」と、観客に訴えかけた。そして、2人はこれから本編を観る観客たちに惜しみなく手を振りながら、「Eye of the Tiger」が流れる会場を後にした。

 映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は公開中。

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