清野菜名&松坂桃李、プレッシャーだった『耳をすませば』実写化 10年後の“雫&聖司”に込めた思いとは?

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スタジオジブリのアニメ映画でも知られる、柊あおいの青春恋愛漫画を実写映画化した『耳をすませば』。アニメーション映画でも描かれた中学生時代の10年後を舞台とした本作で、清野菜名と松坂桃李がダブル主演を務めている。世代を超えて愛され続けている不朽の名作を実写化し、月島雫と天沢聖司という人気キャラクターを演じることに「プレッシャーがあった」と告白した二人。今、『耳をすませば』を実写化する意味と共に、夢を追いかける雫&聖司の10年に思いを馳(は)せる映画にちなみ、清野と松坂が自身の10年前を振り返って“夢をかなえられた秘訣(ひけつ)”について語り合った。
【写真】インタビュー中も和気あいあいとした雰囲気の清野菜名&松坂桃李、撮り下ろしショット
■雫&聖司を演じることに「プレッシャーがありました」
――不朽の名作をもとに、漫画やアニメーション映画でも描かれた中学生時代と共に、完全オリジナルの10年後の物語も描かれる本作。オファーを受けた時の感想から教えてください。
清野:ものすごくびっくりしました。『耳をすませば』と言えば、年代を問わずたくさんの方に愛されてきた、歴史ある作品。10年後を描くオリジナルの物語として、私が雫を演じるんだと思うと、プレッシャーもありました。撮影が始まるまで、ずっとドキドキと緊張していました。
映画『耳をすませば』場面写真(C)柊あおい/集英社(C)2022『耳をすませば』製作委員会
松坂:僕は「『耳をすませば』をやるの!?」と思いました(笑)。10年後の物語を描くと聞いて、もちろん大きなプレッシャーを感じつつ、僕自身も「10年後の二人ってどうなっているんだろう」と興味が湧きました。一体どのような成長を遂げているんだろうと、台本を読むのがとても楽しみになりました。
――役づくりする上では、原作やアニメーションで描かれた雫と聖司を、どのように取り入れたいと思っていましたか?
清野:私自身、アニメ映画の『耳をすませば』は物心ついた頃から観ていた作品なので、自分の中にもすでに雫像があって。それだけに作品に入る上では不安になってしまって、何度もアニメ映画と原作を見直して、雫の特徴を取り入れたいなと思っていました。雫のハキハキとした話し方や歩き方にも特徴がありますし、少しむくれた感じの表情にも雫らしさが見えたりするので、表情豊かであることを意識して演じていました。
映画『耳をすませば』場面写真(C)柊あおい/集英社(C)2022『耳をすませば』製作委員会
松坂:僕も、原作とアニメを何度も見直して、そこから感じた聖司の空気感を取り入れたいなと思っていました。10年後に関しては、原作の空気感を取り入れつつ「聖司はきっとこういう成長をして、雫のことを思いながらイタリアで奮闘しているんだな」と想像しながら、現場に入りました。
――聖司くんの持つ、特別な空気感はどのように表現されたのでしょうか。
松坂:聖司って本当にカッコいいんですが、ちょっと意地っ張りだったり、偏屈なところがありますよね(笑)。そういった空気感を出せればいいなと思っていました。