清野菜名&松坂桃李、プレッシャーだった『耳をすませば』実写化 10年後の“雫&聖司”に込めた思いとは?
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――『耳をすませば』の実写化が発表された際には、SNSなどでも驚きの声が上がっていました。お二人は、今『耳をすませば』を実写化する意味をどのように感じていますか。
清野:今の時代はSNSや携帯ですぐに自分の思いを伝えられるけれど、1980年代は手紙を書いたり、電話する時間も10円玉を足しながらつないでいたような時代ですよね。だからこそ、雫と聖司くんも、とてもストレートな言葉で会話を交わしているような気がするんです。今を生きる人たちにも本作を通して、携帯電話で済ませるのではなく、目を見て伝え合うことの大切さを感じていただけたらうれしいなと思っています。
――改めて『耳をすませば』の魅力を感じた部分も多かったですか?
清野:やっぱり『耳をすませば』で描かれる甘酸っぱい恋愛って、すごくいいな!と思いました。これから恋愛をする世代の方たちにもワクワクしてほしいですし、私たちの同世代の方、さらに上の世代の方にとっては、誰もが昔を思い出してキュンとできるような作品。世代によって感想もさまざまだと思うので、いろいろな意見を聞いてみたいです!
松坂:『耳をすませば』って、“懐かしさと甘酸っぱさの最上級”みたいな作品だと思っていて。誰もが「懐かしい! こんなことあった、あった。いや、経験していないけれど。あった気がしてしまう」と感じられるような作品(笑)。心の浄化を得られる作品で、だからこそテレビ放映されるたびに、視聴率もものすごく高いし、とても吸引力のある作品ですよね。大人の方には今改めて本作を観て、そのエモさを感じていただけたらうれしいなと。若い世代の方が観ると、新鮮に感じられる部分もあるのではないかと思います。
――本作を通して、実写だからこそのよさを感じている部分について教えてください。
松坂:登場人物の顔の表情をより明確に伝えられるというのは、実写の強みかもしれないですね。肌感や空気感が伝わるのも、実写の魅力だと思います。
清野:まさに、そうですね! 「恥ずかしい」と感じた時に、肌がポッとなる感じとかは、実写ならではですよね。
松坂:そうそう! ほほ笑んだ時の目尻のシワとか、頬のくぼみとかね。ぜひそういった細かい表情も見てほしいです。