クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

10代・20代は「苦しかった」 鈴木杏、30代になって変化した芝居への向き合い方

エンタメ

■放送から25年! ドラマ『青い鳥』がなかったら俳優業を続けていなかった

 9歳で、子役として芸能界デビューした鈴木。1997年のドラマ『青い鳥』(TBS系)では、周囲の大人たちに翻弄される小学生の誌織役を演じ、豊川悦司演じる“駅長さん”と絶妙な掛け合いを見せて視聴者をくぎ付けにした。鈴木にとって『青い鳥』は、「自分の基礎を作ってくれた作品」だと告白する。

 「親元を離れて、地方での撮影がずっと続いていましたが、共演者の皆さんがとても優しくて、現場がとても楽しかったんです。もし苦しい記憶が残ってしまっていたら、絶対にここまで俳優のお仕事を続けられていなかったと思います。そこで喜びを得られたことが、私にとってとても大きなことでした。今では誌織を演じている自分を別人のように見られるので、“この子、小さいのにちゃんとお芝居しているな”という感じで(『青い鳥』を)観ちゃいます」と笑う。


 2003年には、16歳で『奇跡の人』のヘレン・ケラー役で初舞台を踏んだ。それ以降、故・蜷川幸雄さんや野田秀樹ら名だたる演出家の舞台に出演し、「舞台の魔物に取りつかれてしまって。大好きになってしまった」という鈴木だが、10代から20代は「とても苦しかった」と打ち明ける。

 「それくらいの年齢って、感受性や自分という人間自体が育っていないので、できないことの方が圧倒的に多くて…。コップが浅いのに、深みのある表現を求められるというか。毎作品ごとに、自分の中身が追いついていないのに、常に目の前にやらなければいけないことがある状態」ともがいていたが、役者の本質を見抜く蜷川と対峙(たいじ)することで、自分の可能性を広げていった。

 今でも忘れられない言葉があるといい、「蜷川さんはよく、“自分を疑え”とおっしゃっていました。“これでいいのか?”“まだ見つかるはず”と、常に自分を疑い続けることが大事なんだって。稽古中はそうやって役柄や表現を深めていきますが、本番中は“自分を疑うこと”を手放すことが必要になる。それを教えてくれたのが小川絵梨子さんです。いろいろな人に支えていただき、いろいろな要素を教えていただいたことで、今の私がいる。本当にありがたいなと思っています」と感謝をあふれさせる。

次ページ

■「芝居しかないと思っていた」頑なだった心…。30代を迎え、おおらかに

2ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る