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10代・20代は「苦しかった」 鈴木杏、30代になって変化した芝居への向き合い方

エンタメ

■「芝居しかないと思っていた」頑なだった心…。30代を迎え、おおらかに

 35歳となった今年はNHK土曜ドラマ『空白を満たしなさい』で、死んだはずの夫が生き返り、動揺する妻の心情を繊細に演じ、『拾われた男 Lost Man Found』(BSプレミアムドラマ/ディズニープラス)では、主人公の俳優をサポートする頼もしいマネージャー役として出演。どちらも鈴木の存在が、作品の味わいを一層豊かなものにしていた。苦しかった時期を経て30代となった今、心境に変化があったことは? 鈴木は「あまりお芝居にしがみつかなくなった」と穏やかにほほ笑む。

 「『殺意 ストリップショウ』で一人芝居をやったことも大きいと思いますが、自分に信頼の気持ちも抱けるようになって、人にも、自分に対しても素直でいられるようになったように思います。虚勢を張ることもなくなった」と語り、さらに「以前は、“自分には芝居しかない”とも思っていて。自分のアイデンティティと芝居が一体化してしまっていたんです。今は距離感をうまく保ちながら、少しずつ芝居に依存しなくなっていった。しがみついていると必死になりすぎてしまうので、それってあまりよくないなと思って。もう少しおおらかで、楽な気持ちでお芝居に向き合えるようになりました」と肩の力が抜けて、心にいい風が吹いている様子。


 30歳を前に絵を描き始めたことも、自身を客観的に見つめるいい時間になっているのだとか。鈴木は「『ほぼ日手帳』を使っているんですが、1日1枚のフリースペースをうまく使うことができず、ずっと“どうしようかな”と感じていて。2016年の元旦に“絵でも描いてみようかな”と思ったことをきっかけに、絵を始めてみました。するとすごく楽しくなってしまって!」と芝居以外にも時間を忘れて打ち込めるものを見つけ、今年の夏には初絵画展「この世界、すべてがキャンバス~鈴木杏のアトリエ展~」も開催している。

 「私はそんなに器用なタイプではないんですが、絵もそうですし、お芝居にしてもドラマや映画、舞台、そしてナレーションなど、極められることが多岐にわたっていくといいなと思っていて。自分自身を見ながら、“いろいろやっていて、面白いよね”と思える人になりたいです」と楽しそうに語っていた。(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)

 パルコ・プロデュース2022『凍える』は、東京・PARCO劇場にて10月2~24日、福島・いわき市芸術文化交流会館アリオス中劇場にて10月30日、兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールにて11月3~6日、愛知・穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホールにて11月10~13日、長野・まつもと市民芸術館 主ホールにて11月16~17日、新潟・りゅーとぴあ・劇場にて11月26~27日、福岡・北九州芸術劇場 中劇場にて12月3~4日、沖縄・那覇文化芸術劇場 なはーとにて12月10~11日上演。

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