峯岸みなみ、「今の自分はすごく幸せ者」 “人のせいにする思考”を手放し変化
数年前に比べると、肩ひじを張らず、より自然態でタレント活動を行っているように感じられる峯岸。同書の自叙伝では、ネガティブを受け入れたことでのマインドの変化がまとめられているが、そういう思考になった一番のきっかけを聞くと、昨年開催した自身のAKB48卒業コンサートが大きかったと答える。
「卒業コンサートではAKB48への恩返しがしたくて、どうすればグループにプラスになるのか。1期生最後のメンバーとして15年半在籍した自分がそれを一番考えられるという思いがあって。スタッフさんも自分より後から入ってきた方も多かったので、自分がやりたいことを表現するにあたって誰かの力を借りるよりは自分で構成した方がいいと。今まで自分で決断をしてこなかった私が初めて決断を重ねて頑張ってつくりました。その結果、アイドルとしての仕事としては一番褒めてもらえたんです。自分で決めたことが評価される喜びを感じ、自己肯定感も上がりました。それまでいろいろ失敗したけど、最後に自信をつけて卒業できたので、その後のいい道筋になってくれたなって思います」。
またAKB48を卒業して一人で芸能界を生きていくという覚悟が、人のせいにしがちだった思考の変化にもつながったという。「若い時は、評価されないことに対して、『こんなに頑張っているのになぜわかってくれないの?』と人のせいにしていました。でも冷静に見渡すと、自分が丁寧に扱ってもらえないのは自分に価値がないからだと、悲観的でなく当たり前のこととして受け入れられて。自分がまだそこに達してないと思えたんです。だから価値を感じてもらえるような人間にならなきゃいけないと。
そしてそれを黙々と受け入れて取り組んだら、尊重してもらえるタイミングが増え、ちょっとずつだけど成長できているのをまわりの反応で感じるようになりました。全ては自分の鏡。そうは言いつつ、本来ネガティブなので天気みたいに気持ちは毎日コロコロ変わりますが(笑)、少しずつでもそういう自分になっていけたらということの繰り返しですね」。