峯岸みなみ、「今の自分はすごく幸せ者」 “人のせいにする思考”を手放し変化
結婚したてつやとの関係も、峯岸の思考の変化の一つの要因だろう。「女性は愛されるほうが幸せ」だという声もあるが、もともと自身のファンで熱い思いを寄せてくれたてつやと付き合ったことでの一番の変化を尋ねると、「何事においてもどう転んでも、大丈夫と思わせてくれる心強さがあります」と打ち明ける。
「ソロになり、自分の行動が全て自分に返ってくる状況が自分の首を絞めてしんどかったんです。仕事を失いたくない、結果を残さなきゃと自分を追い詰めていましたが、この仕事ですべって呼ばれなくなったとしても、この人がいるから大丈夫と思えるようになりました」と微笑む。
さらに彼と一緒にいることで容姿への劣等感も手放せたという。「私は太ると機嫌が悪くなりますが、彼はぽっちゃり好き。自分のベストに届かないだらしない自分でも、好きと喜んでくれる人がいる。自分が許せないことを許してくれる人がいる心強さで自然体でいられるようになりました。彼といて『かわいくなった』『きれいになった』『顔が優しくなった』と言っていただくことが多いんですけど、彼のためにこうであろうと思ったことはなくて。逆に『こうでなきゃいけない』という思考を捨てられたので、それが表情に出ているのかなと思います」。
ほかにも、てつやのマインドからさまざまな影響を受けているとも。現在、東京・愛知と別拠点生活をおくるが、生活のルールは特に作ってないないそうで「タレント、YouTuberの活動をしている私たちは、型にはまったことが苦手だと思うんです。だからこそルールを作ると、お互いにしんどくなってしまう。最初は決まった時間に電話するなど話はしていましたが、できないと悲しくなるから、お互い期待しないほうがいいねって。私はそれがなかなかできないけど、彼は私に過度な期待をしないので、そこは見習い、彼のマインドを基準にしています」と打ち明ける。
そういうてつやの「相手を縛らず自由を推奨するというポリシー」も新たな気づきだった。「彼は相手を縛っていいことはないという考えの人なんです。私はうるさく言っちゃう方なので、なるべくそっちになれるように修業中で(笑)。相手を尊重する、信じることの大切さを彼に教わりました」。
10年後の未来を問うと、「すごくいい方向にいくかもしれないし、私には危ういところがあるのでまたダメになっちゃうかもしれない…。自分ではこれからもずっとギリギリな人生だと思っているので」と本音をこぼしつつも、「でもそういうところも含めて、いろんな自分をさらけ出してそれを見守ってきてもらった貴重な存在であるとも思っているので、これからも温かい目で見守っていただけるとうれしいです。このスタイルブックを名刺代わりに、ファッションとか文章を書くとか、自分の好きなものができている未来が待っているといいな」と微笑んだ峯岸。どんな自分でも受け入れ、試行錯誤を繰り返しながらちょっとずつ前に進んでいく姿が、ざまざまな人に愛される要因だろう。(取材・文:高山美穂 写真:ヨシダヤスシ)
峯岸みなみスタイルブック『短所ネガティブ 長所ネガティブ』は主婦の友社より発売中。価格は1650円(税込)。