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『舞いあがれ!』9歳の子役・浅田芭路の起用理由 「“明るさ”と“影”の両面を表現できる」

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連続テレビ小説『舞いあがれ!』第11回より
連続テレビ小説『舞いあがれ!』第11回より(C)NHK

 長崎・五島列島での暮らしを経て成長を遂げた小学生の舞の姿が描かれた連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。制作統括の熊野律時チーフ・プロデューサーが、舞の小学生時代を演じる子役・浅田芭路の起用理由や彼女の魅力について語ってくれた。

【写真】体操着姿がかわいすぎる9歳の子役・浅田芭路

 連続テレビ小説『舞いあがれ!』は主人公・岩倉舞(福原)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島という“2つの故郷”で、さまざまな人との絆を育みながら、パイロットになる夢を叶えるべく努力する姿を描くオリジナルドラマ。

 浅田は3日放送の第1週から小学生時代の舞役で登場。舞は原因不明の発熱が続いたことから、医師のススメもあり東大阪から自然豊かな長崎・五島列島へ。祖母の祥子(高畑淳子)や島の穏やかな人々との交流を経て、第2週の終盤では発熱を克服した。

 浅田は幼いながらも、人の心に寄り添う優しい性格の舞を繊細な芝居で体現している。舞と祖母・祥子の心温まる共同生活や五島列島の伝統工芸品「ばらもん凧」をめぐる友情物語は多くの視聴者の涙を誘った。

 浅田は連続テレビ小説には2019年放送の『なつぞら』と2022年の『ちむどんどん』、そして本作を含めて3作品に出演(『なつぞら』出演は1回のみ)。民放局の連続ドラマやCMにも数多く出演し、2020年公開の映画『MOTHER マザー』では、主人公・三隅秋子の娘・冬華役で長澤まさみとも共演した。

 219名が参加したオーディションで舞役を勝ち取った浅田。彼女が演じる小学生時代の舞について、熊野律時チーフ・プロデューサー(以下、熊野CP)は「人の気持ちをかなり敏感に察してしまうがために、なかなか自分の思っていることを表現できないというキャラクター」と説明。

 さらに「自分の中にうまくいかないものを抱えていて、それが五島列島での暮らしを経て、心が開かれていき、明るい笑顔を見せるようになる。明るい表情と悩み抱える様子を行ったり来たりしながら変化していく。そんな舞の成長を子役の方に演じてもらうというなかなか高度なことをやろうとしていました」と小学生時代の舞で表現したかった“狙い”を明かす。

 熊野CPは浅田を「明るさと影の両面をきちんとお芝居としても表現できる俳優」と絶賛。「オーディションで実際にお会いして、抜群にチャーミングな笑顔と、自分の気持ちが出しきれないという部分、その両方を演じられる方だなと強く思ったので、今回ぜひ小学生時代の舞を演じてほしいとお願いしました」と彼女の起用理由を明かした。(取材・文:スズキヒロシ)

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