Kis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔、笑福亭鶴瓶から多くの学び 中居正広の“飴と鞭”も告白
映画『そして僕は途方に暮れる』場面写真 (C)2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
決断を強いられる状況から逃げ続ける裕一だが、藤ヶ谷にとって思い出に残る決断を尋ねると、「ミュージカル『ドン・ジュアン』への出演ですかね」との答えが。「(宝塚歌劇で)望海(風斗)さんが演じられた『ドン・ジュアン』を観て、素直に『あ、全然余裕でできない』って思ったんです。年齢のこともあるし、“やったことないけど、やってみます”でお引き受けして失敗しまくるなら、お断りしないと逆に失礼にあたるんじゃないかなって」と当時の心境を吐露。
演出の生田大和にいったん断りの返事をしたが、「“僕と一緒に冒険に出ませんか”って言われて、この人面白いなって。この人とだったらやっていけるかもと思って、ぜひお願いしますって言ったら、すぐにキーボードを持って歌の先生が現れて、“キーの確認をします”って(笑)。口説き落とされる前提で先生いたんじゃないかなって思いました」。
結果、「表現の面白さとか、ミュージカルの難しさとか、ミュージカルにしかないパワーを感じました。外部で初めてのカンパニーができ、いまだに連絡を取る一生の人たちに出会えたし、挑戦できてよかったなって思います」と世界が広がった。
映画『そして僕は途方に暮れる』場面写真 (C)2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
「出会いと縁は年々大事にしていますね。『MCをやったことないのに、なんで俺なんだろ?』って思いましたけど、『A‐Studio+』(TBS系)に選んでいただいて。(笑福亭)鶴瓶さんと出会って多くのことを学ばせていただいてますし、間近で人間力を見させていただいています」としみじみ。「もともと人見知りみたいなところがありますけど、取材を重ねていくと、恥ずかしながら30過ぎて、(自分は)知ることや人が好きなんだなって改めて思いました。今までは答えることがすべてだったんですけど、話を聞くって本当に難しい。でも、怖がらずに一歩踏み出すことで得ることってたくさんあるんだなって感じています」。
映画『そして僕は途方に暮れる』場面写真 (C)2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
では、逃げだした思い出はあるのだろうか? すると、ニヤリと笑った藤ヶ谷は、「何年か前に、中居(正広)さんにゴルフに誘っていただいてご一緒したんです。中居さんは1対1だと優しいんですけど、人がいると『おまえ、ここで入れないとスターじゃねえぞ』とか飴と鞭がすごいんです。怖くてあれ以来握ってないですね。その時のことを思い出しそうで」と楽しそうに告白。「しかも、外したんですよ、その時。シーンってなって。中居さんが無言でカートに行ってしまって…。ドンマイとかもないし。なんなのかな、これって(笑)」と思わぬエピソードを教えてくれた。
映画『そして僕は途方に暮れる』は、1月13日公開。