森久保祥太郎、先輩の一言が声優活動の指針に 平均点を狙うのではなく「極端な芝居をするようになった」
1990年代のライトノベル界をけん引してきた『魔術士オーフェン』(TOブックス刊)。1998年に一度アニメ化された本作は、生誕25周年を記念し2020年と2021年に現在の映像表現で再アニメ化。1月18日からは、『魔術士オーフェンはぐれ旅 アーバンラマ編』と題した第3期が放送される。そんな『魔術士オーフェン』シリーズと共に歩んできたのは、主人公のオーフェン役を担当する声優・森久保祥太郎。彼にとって本作は「たくさんの初めてをくれた作品」だという。今回は、本作の見どころや『オーフェン』への思いに加えて、1998年当時と現在の声優業界の変化についても話を聞いた。
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■作品の影響力を改めて実感しました
――『魔術士オーフェン』第3期が間もなくスタートしますね。
森久保:まだオーフェンたちと旅をしていていいんだなと、うれしい気持ちでいっぱいです。第3期が放送されることも、そもそも『魔術士オーフェン』が令和の時代に再びアニメ化されたのも、原作者の秋田(禎信)先生がいろいろな形で執筆を続けていらっしゃって、原作ファンの方々が応援し続けてくださっているからこそ。
2020年に第1期が放送されたときは、特に海外から楽しみにしているという声がたくさんあったと聞いています。さまざまな方面から応援の声が届き、この作品の影響力を改めて実感しました。
――クリーオウ役の大久保瑠美さん、マジク役の小林裕介さんなどは、1998年に放送されていたアニメもご覧になっていたとお聞きしました。そうした点からも『魔術士オーフェン』の歴史や影響力が分かります。
森久保:第3期で登場するエド役の小野大輔くんも、当時のアニメを見ていたらしくて。「自分が見ていた作品に出られるなんて」という感覚だと聞き、「やっぱり20年の歴史ってすごいな」と驚きました。だからこそ今回、一堂に会してアフレコできないのが残念です。2020年に放送された1期の頃は打ち上げもできて、スタッフさん含め、みんなで『オーフェン』の話をして盛り上がっていたんですけどね。
――みなさん『オーフェン』への思い入れが強いんですね。
森久保:(取材部屋の入口を指して)あそこで熱く話していたおじさん、いたでしょ? その方、鈴木さんっていうんですけど、20数年前から『オーフェン』に関わっていて。今でも変わらず情熱と愛であふれているんです。そういうスタッフさんの力もあって、アニメ『オーフェン』の歴史が再び動き出したんだと思います。