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森久保祥太郎、先輩の一言が声優活動の指針に 平均点を狙うのではなく「極端な芝居をするようになった」

アニメ

■『オーフェン』はたくさんの「初めて」をくれた作品

――森久保さんにとっても『オーフェン』は長い付き合いとなる作品、キャラクターですよね。それだけに思い入れもあると思います。

森久保:いわゆるテレビシリーズのアニメで主人公を演じ始めた頃に出会ったのがオーフェン。シリーズもので初めて台本の最初に自分の名前が載ったのも、初めて作品のラジオ番組をやったのも、20年の時を超えて再び同じ役を演じたのも、この作品でした。僕にとって『オーフェン』は、たくさんの「初めて」をくれた作品なんです。

――20年以上の時を超えて同じ役を演じられるのは、役者のなかでもビジュアルに左右されない声優ならではないかと思います。とはいえ、20年以上前に演じた役。改めて演じる上で、難しさなどは感じますか?

森久保:声自体は何とかなるのですが、キャラクターに対する理解度が年齢を重ねるにつれて変わってくるんですよね。自分の年齢や経験値が増えると、キャラクターの見え方が変化するんです。初めてオーフェンを演じたときは僕も20代で、彼のことをすごく大人っぽいなと思っていました。

ただ、(年齢を重ねた)今見るとまだまだ未熟な部分がいっぱいある男性だということが分かるんです。そういう理解度の変化にともなって、キャラクターに対するアプローチも変わります。彼の未熟な部分を分かってはいても、演じる上でそこは取り外さなきゃオーフェンじゃなくなっちゃいますから。

テレビアニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅 アーバンラマ編』1話場面写真 (C)秋田禎信・草河遊也・TOブックス/魔術士オーフェンはぐれ旅製作委員会2023
――声自体はどうにかなるんですね。

森久保:まぁ、何とかなります(笑)。むしろ、平成の頃のほうが意識していたかも。当時はかわいい役、元気な役を演じることが多かったので、ちょっと大人っぽくしなきゃと思いながら演じていました。今は意識せずともオーフェンの声を出せます。

――ここ十数年は名作アニメのリメイクなども多い印象を受けます。『オーフェン』では森久保さんがそのままオーフェン役を演じられていますが、中には演じる声優が変更になる作品もあります。

森久保:ファンのみなさんは変わってほしくないという気持ちがあると思います。その気持ちはよく分かりますが、何か狙いがあっての変更でしょうから。

――変更がある場合は、基本的にはポジティブな理由があるはず。

森久保:そうだと思いますよ。声質などは先輩方もきっと変わっていないと思います。だからキャスティング変更っていうのは、基本的に役者ができる・できないの話じゃないんですよね。何かしら別の狙いがあってのことだと僕は思います。

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■変化する声優界 分散収録で「先輩の芝居をダイレクトに見られない」

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