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木村拓哉「月9でこの題材は不可能だと」 『教場0』は枠のイメージを超える熱い作品に

ドラマ

■視聴方法の変化に「そっか!」

 木村にとって、月9は『ロングバケーション』や『ラブジェネレーション』、「HERO」シリーズ、『プライド』、『エンジン』など、数多くの作品で主演を務めた枠。しかし、“枠”という概念は、若者の生活形態の変化で、意味合いが変わってきているという側面もある。

 「元も子もない言い方になってしまうかもしれませんが、大人が本気になってテレビドラマを時間とお金をかけて作っても、観る人の選択肢が広がったことによって、一元的な意味を持たなくなってきていることは事実だと思います。スタッフのなかにも『テレビが家にない』という人もいますからね(笑)」。

 木村はスタッフとの会話で印象に残ったやり取りを明かす。

 「『この間、中江さんと木村さんがご一緒したドラマ観ました!』という若いスタッフがいたんです。『どうだった?』って聞いたら『すごく熱いお話でした』と言ってくれたのですが、でもそれはテレビではなくスマホの画面で観ていたらしくて、『あっ、そっか』って(笑)。いま視聴方法ってさまざまで、リアルタイムで観てくださる方がいれば、見逃し配信で観る方、毎週録画していて、一気にまとめて観る人もいる。どれが正しいということもないのですが、作品に取り組む熱意とは別に、しっかりとラインを引いて考えなければいけないという部分はあると思います」。

 時代の変化と共に、受け取る側の環境は変わったとしても、現場には「非常に面白い責任感が毎日転がっている」と、木村のモノ作りへの探求心は変わらない。現場の熱は「高めですね」という木村の表情には、どんな形態で視聴しようとも、想像を超えるような作品に仕上がっているという自信がうかがえた。(取材・文:磯部正和)

 ドラマ『風間公親―教場0―』は、フジテレビ系にて4月10日より毎週月曜21時放送(初回30分拡大)。

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