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高畑充希、30代を迎え心境に変化「もうちょっと自分に興味を持って、能動的に」

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◆どれだけ感情的になっても、人格を否定する言葉は言わない



 では高畑自身が、恋愛に限らず、人と関係を築いていく上で大切だと思っていることは、何だろう。「そうですね」―わずかに間を空けたのち、高畑は「どれだけ近くても、人格を否定する言葉だけは言わないように気をつけています」と断言。「たとえば、『今されたこれが嫌だったな』といったことは伝えます。でもその人が言われて一番傷つく言葉は絶対に使わない。近しい人であればあるほど、ムカつくことだって多いですよね、どうしても。同時に、近くなれば、その人が何を言われたら一番傷つくかも分かるようになる。それだけは絶対に使いたくないな、と思います」。

 それは、傷を知っているからこその言葉だ。

 「自分は言われたことがあります。それって、そのワードだけが何年も残っちゃうんです。前後のこととか全部忘れても、その言葉だけが残っちゃう。だから、どれだけ感情的になっても、そこは超えないように。親しい人には特に。そう思います」と、静かに、しかししっかりと思いを語った。


◆もうちょっと自分に興味を持って、能動的な自分に出会っていきたい

 人との付き合い方にも強いポリシーを持つ高畑だが、キャリアを重ね、年齢も30代に入ったことで、自分自身を客観的に見つめられる時間も出てきているのではないだろうか。

 そう尋ねると高畑は自分を「ほかの人より、自分自身への興味が薄いかもしれません」と分析する。「だから、これからはもうちょっと自分に興味を持ったほうがいいのかなって。人に見ていただくお仕事ですし、もちろん気を付けている面もありますが、仕事や作品には強い興味があるんですけど、それは自分自身への興味とは違って…。作品に熱中していると、自分のことは二の次、三の次になってしまうんです。どうでもいいやって」と告白。そして「それってあんまりいいことじゃないのかも」と思うようになったという。

 「このままだとあっという間に人生が過ぎていくぞと思ったんです。自分のことは好きなんですよ。でも仕事でゾーンに入ってしまうと、どうしても自分を労わるとか、かわいがってあげるといったことが抜け落ちてしまいがちで。だけど体力だけでいける年齢でもなくなってきたので、これからは自分のことももっと大切にしようと思います」。


 そのうえで「もっと能動的で行きたい」とも。

 「10代の頃は、もっと能動的だった気がします。それが、役に自分を持って行ってもらう感じが多くなっていた。もしくは、人がムーブメントを作ってくれるのを待っているところがあった。でも、役や周りの人じゃなくて、自分を主体として動いていきたい。今回のドラマ『unknown』もパワフルな方ばかりですし(笑)、私も、これからまた、能動的な自分に出会っていけたらと」。そうして前を向く高畑なら、これからも逡巡しながら、魅力ある女優として、“unknown”な面を次々と見せていってくれるに違いない。(取材・文:望月ふみ 写真:高野広美)

 ドラマ『unknown』は、テレビ朝日系にて4月18日より毎週火曜21時放送。

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