『ハリケンジャー』との出会いで人生に変化 塩谷瞬らが語る、20周年までの道のりと作品愛
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――(笑)。そんな思いがこもった作品で、久々にハリケンジャー&ゴウライジャーに変身した皆さんが、“名乗り”を披露する姿は思わず感動してしまいました。今回は江戸が舞台ということでこれまでとは違う環境だったかと思うのですが、演じる際どんな思いでしたか?
長澤:今回は舞台となる江戸時代に合わせて、和服でお芝居をすることがメインだったので、シノビジャケットを着るシーンが少なかったことが新鮮でした。それに、ハリケンジャーではない新しいキャラクター、大江戸ハリケンレッドがいたことも新しい感覚で楽しかったです。
白川:監督やスタッフさんは当時の方が多かったので、そういう意味でも懐かしさを感じる現場でしたね。
塩谷:僕らは、忍者は忍者でも“現代忍者”だったので、200年前の大江戸で本当に忍者がいる時代で時代劇をやれたのも新鮮で楽しかったです。今、時代劇ってないじゃないですか? だから、忍者をよく知らない子供も多いと思うんですよ。そういう子たちが本作を見て「忍者って何?」「江戸って何?」「あの格好したい!」と思ってもらえたら、今作を作った意味があるのかなって思ってます。
山本:もちろん名乗らせていただいたり、変身したりするシーンもありますしね! 相変わらず合わないところは合わないし、合うところは合うという(笑)。ただ「みんないくぞ!」というレッドの声から「おー!」って声をかけると、絶対合うことが20年越しに分かりました(笑)。
『忍風戦隊ハリケンジャー』に出演する(左から)山本康平、塩谷瞬、長澤奈央
――今作で「ぜひ注目してほしい」「ここが面白い」というポイントはありますか?
白川:そうですね。やっぱり塩谷さんが酔っ払いという設定にもかかわらず、全然酔っぱらっていないお芝居が面白いですね! 見どころです!
姜:やっぱり塩谷さんですかね! ト書き(セリフ以外の指示書き)に「酔っぱらっている鷹之介」って書いてあるシーンで、(酔っぱらっていることを)完全に無視しているところがあるんですよ。
塩谷:うるさいわ(笑)!
――ぜひ注目したいと思います(笑)。ハリケンジャーの皆さんの注目ポイントはどこでしょうか?
山本:俺はやっぱハリケンジャーの先祖を1人2役で演じるという設定のおかげで、ハリケンイエローと共演できたシーンですかね。普通ならありえない絵なので、うれしかったです。
長澤:私は西田健さん(日向無限斎/ハムスター館長の声)、高田聖子さん(日向おぼろ)、そして『シュリケンジャー』の声を担当していた松野太紀さん(長尾聡之心)が顔出しで出てくださって、5人だけではない当時からのレギュラーメンバーが大集結したのが一番の見どころかなと思いますね。
塩谷:あと、陽月華さんが新しいオイランダというキャラクターを演じてくれたことも、ハリケンジャーが大江戸に行く魅力がすごく深くなったポイントだと思います。そして、木村葉月さんがおぼろさんの弟子・雲母坂(きららざか)として入ったり、羽瀬川なぎさん演じる照姫がゴウライジャーの魅力を引き出したりと、新しい王道の戦隊になっているような気がして、そこも注目ポイントです!