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水曜日のカンパネラ・詩羽、失敗ばかりの学生時代 自己肯定感上昇へ導いた心境の変化とは

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水曜日のカンパネラ・詩羽
水曜日のカンパネラ・詩羽 クランクイン! 写真:上野留加

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詩羽

水曜日のカンパネラ

 2021年、二代目主演・歌唱担当として水曜日のカンパネラに加入した詩羽。ミュージックビデオ「エジソン」はYouTubeで5000万回超の再生を記録するなど、彼女の存在感は大きく注目されている。そんななか、映画『アイスクリームフィーバー』では、女優業へも挑戦。自身初となる“演技”だったが、本人は「新しいことは挑戦してなんぼ」と緊張することなく楽しめたという。そこには「失敗できるときに思い切り失敗しておいた方がいい」という詩羽なりの哲学があるという。

【写真】クルクル変わる表情がかわいい詩羽

■フワっとしたオファーから初演技に

 アーティストとして活躍している詩羽。幼少期から映画などの物語を見るたびに「自分だったら」と登場人物に感情移入する女の子で、いつか「演技をしてみたい」という思いがあったという。そんななか、以前から親交があったアートディレクターの千原徹也が映画を撮るということで、詩羽に誘いがあった。「割とフワっと『映画出てみる?』みたいに誘われたので、こちらも『出ます!』という感じで返事をしていたら、事務所を通して正式にお話を頂いたんです」。

映画『アイスクリームフィーバー』場面写真 (C)2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会
 詩羽が演じるのは、吉岡里帆演じる主人公・常田菜摘がアルバイトをするアイスクリーム店の後輩の高校生・桑島貴子。詩羽は「学生という部分は違いましたが、髪型もメイクもそのままでいいと言われ、ほぼ演じる必要がないぐらい近しい役だなと思いました。考え方も私と似ている部分があったので、自分と重ねながら演技ができたと思います」と撮影を振り返る。

 実際現場でも、千原監督からは「ほとんど何も言われなかった」というほど、自由に演技ができた。「なんとなく映画の現場ってピリピリしているのかなと思っていたのですが、ピリピリの“ピ”の字もないぐらい穏やかでした。初めての現場が、千原監督と一緒で本当に良かったなと思っています」と笑う。

映画『アイスクリームフィーバー』場面写真 (C)2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会
■できるときにたくさん失敗しておいた方がいい

 物怖じすることなく、自然体で現場にいられたという詩羽。もちろん、千原監督への信頼がそうさせたというが、そもそもライブでもテレビ出演でも「ほとんど緊張することはないんです」と語る。

 このメンタルはどこから来ているのだろうか――。詩羽は「でも以前は人前に出るのが得意なタイプではなかったんです。結構赤面症で、みんなの前で発表するのとかもすごく嫌だったんです」と苦笑いを浮かべると、自身の変化について「きちんと思春期に失敗していたからだと思う」と語る。

 詩羽は、「中学時代、高校時代って、本当に失敗ばっかりだったんですよ」とはにかむと、「そのときはすごく恥ずかしかったし、後悔もたくさんしたし、泣いたりもしました」と振り返り、「でも失敗できるときにたくさん失敗していたおかげで、失敗に慣れたというか『失敗しても何とかなるっしょ!』というメンタルになれたんです。本当に、死ななかったら何とかなると思えるようになったら、自己肯定感も上がっていきました」と笑う。


 続けて詩羽は「多感な時期にずっと失敗しないできた人って、どんどん失敗することが怖くなってしまう。失敗のハードルも上がると、本当に失敗できないって思い詰めてしまいますよね」とつぶやくと、「そうなると、挑戦することもできなくなっちゃう。だからこそ、失敗できるうちにいっぱい失敗した方がいいと思うんです」と中高生に思いを伝える。

 いい意味で「失敗してもいいや」と思うことで、自分を追い詰めなくなる。すると自然に失敗が減っていくというのだ。「私はちゃんと失敗できるときに、いっぱい失敗してきたから今の自分があると思うんです」と語ると、「映画の撮影でも、セリフを間違えてしまったことはありましたが、ミスをしたあとにどうするかを考えるのが一番大切なことだと思うんです。そうすることで、いろいろなものが見えてくる気がします」と持論を展開していた。

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■自分で自分のお尻を叩いていきたい!

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