吉岡里帆『アイスクリームフィーバー』EDテーマに小沢健二の「春にして君を想う」 又吉直樹、長濱ねる、小沢のコメント入り予告到着
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俳優の吉岡里帆が主演を務め、モトーラ世理奈らが共演する映画『アイスクリームフィーバー』のエンディングテーマに、小沢健二の楽曲「春にして君を想う」の起用が決定。楽曲を使用し、小沢をはじめ、又吉直樹(ピース)、長濱ねるのコメントも収められた第2弾予告編が到着した。
【動画】EDテーマは小沢健二の「春にして君を想う」 又吉直樹、長濱ねる、小沢健二のコメントも使用した映画『アイスクリームフィーバー』第2弾予告編
本作は、川上未映子の短編集『愛の夢とか』(講談社刊)収録の「アイスクリーム熱」を原作に描く、4人の女性たちの“想い”と“人生”が交錯する新感覚のラブストーリー。本作で初めてメガホンを取る千原徹也は、「映画制作をデザインする」と題し、「映画を作ること」をアートディレクターの視点から構築。従来の映画製作のやり方にとらわれない手法で挑んだ。
アイスクリーム屋のアルバイト・常田菜摘役で主演を務めるのは、吉岡里帆。アイスクリーム屋の常連客の作家・橋本佐保役には、モトーラ世理奈。菜摘のアルバイトの後輩・桑島貴子役には、本作が映画デビューとなる音楽ユニット・水曜日のカンパネラのボーカル、詩羽。アイスクリーム屋の近所にある銭湯に通う高嶋優役は、松本まりか。映画、テレビ、音楽、ファッションなど日本のエンターテイメント業界を牽引する魅力的な女優4人のアンサンブルが実現した。
美大を卒業してデザイン会社に就職するもうまくいかず、いまはアイスクリーム店「SHIBUYA MILLION ICE CREAM」のバイト長として日々を送る常田菜摘(吉岡)。ある日、店にやってきた作家・橋本佐保(モトーラ世理奈)に運命的なものを感じ、佐保の存在が頭から離れなくなっていく。そんな変わりゆく菜摘を、バイト仲間で後輩の桑島貴子(詩羽)はどこか複雑な想いで見つめていて…。
一方、アイスクリーム店の近所に住む高嶋優(松本)は、疎遠になっていた姉の高嶋愛(安達祐実)の娘・美和(南琴奈)が、何年も前に出ていった父親を捜すため、突然訪問してきて戸惑っていた。いきなり始まった共同生活。優の内心を占める不安は、それだけではなかった…。
本作のエンディングテーマに小沢健二の楽曲「春にして君を想う」が起用。本曲は、“子供のように甘えたいのだ 静かなタンゴのように”というフレーズのリフレインが優しく響く、小沢健二が1998年に発表したバラードソング。起用理由について千原徹也監督は「自分の中にある何かが呼び起こされるような音楽のパワーがある曲にしたかったので、昔の自分が好きだった曲にしようと思い、小沢さんの好きな曲の中で『春にして君を想う』を選びました」と明かしている。
さらに、「僕は『恋する惑星』などを観に映画館に足を運んでいた90年代のワクワク感を本作の中に詰め込みたいと考えていて、『春にして君を想う』はそういう意味でもぴったりだと思っていました。小沢さんにお会いしたとき、こちらの想いや作品の持つ空気感を完全に理解してくださっていたんです。そのうえでOKしていただいたので、すごく嬉しかったです」とコメントし、並々ならぬ想いをにじませている。
公開された第2弾予告編では、アイスクリーム屋で働く菜摘(吉岡)が作家の佐保(モトーラ世理奈)に運命的なものを感じ惹かれていく様子や、そんな菜摘の変化に複雑な表情を浮かべる後輩の貴子(詩羽)、ぶつかり合う優(松本)と姪の美和(南)らの姿が映し出され、それぞれに複雑な事情や言葉にならない想いを抱える彼女たちを、小沢健二のエンディングテーマ「春にして君を想う」が優しく包み込む。
さらに映像内では、小沢健二を始め、又吉直樹(ピース)、長濱ねるのコメントも使用され、本作にますます期待がふくらむ映像に仕上がった。なお、本作の公開日でもある7月14日に、「春にして君を想う Remaster + Reprise」の発売も決定している。
小沢は「引っ越してくる人 去っていく人『街は 様子変えて 僕らを包む』と書きました いつだか」とコメント。
又吉は「カラフルでスタイリッシュな映像内で呼吸しながらも、彼女達は繊細で複雑な現実を抱えている。相反するような美しさと痛みがアイスクリームの記憶を伴い、見事に融合していた」と言葉を寄せた。
長濱は「アイスクリームみたいに、輪郭をちょっとずつ溶かしあって私たちはこの世界を生きているのだろう。どの瞬間を切り取っても一枚の絵画のようで、目が離せませんでした」としている。
映画『アイスクリームフィーバー』は、7月14日より全国公開。