永野芽郁、『御手洗家、炎上する』で見せる緻密な演技力 「1つのセリフもト書きもこぼしてはいけない」
――本作は13年前の火事の真相を探る物語ですが、永野さんは13年前、どんな日常を過ごしていましたか?
永野:13年前…10歳ですね。もう仕事はしていました。確か、ちょうど今の時期くらいに京都で映画を撮っていて。
――なるほど…。もうプロとして活動されていたんですね。
永野:まさか10年後もこの仕事をしているとは、当時は想像もしていませんでした。10年経つと、気持ちが変わることもあるんだなと実感しています。
――そんな子役時代から本作に至るまで、永野さんは色々な作品を芝居で彩ってきました。そのなかでも、自身にとって転機となったと感じている作品はありますか?
永野:最近だと『マイ・ブロークン・マリコ』という映画で、今までとは違う感情の出し方をする役を演じたんです。この役を私が引き受けていいのかという不安をはじめ、自分なりに色々なことを抱えながら挑んだ作品だったので、今までにない経験を積めたと感じています。ただ、私はどの作品も、次の作品につながっていくものだと思っているんですよね。何をやっても「これがまたひとつの転機になるんだろうな」「いい経験になったな」と思うことが多くて。だから、どの作品も、今の自分につながっていると感じています。
(取材・文:M.TOKU 写真:上野留加)
Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』は、Netflixにて独占配信中。