綾瀬はるか、ドレス姿でのアクションに苦労 お気に入りは「純白の一枚」 仕掛けにも注目
大正時代の東京が舞台とあって、綾瀬演じる百合が身に纏うのは、エレガントでレトロなワンピースドレスの数々。百合のキャラクターを表現するため、他の登場人物とは一線を画すデザインになっており、スカートやノースリーブなど、アクションをするうえでは無防備な格好だ。数々のアクション作品の経験がある彼女でも、苦戦することが多かったそう。
(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
「今回の衣装って、肘も膝もむき出しになるんですよ。スカートでのアクションも初めてでした。アクションをするときは、ケガをしないように肘当てや膝当ては必ずつけるものなんです。衣装もその前提で用意されることが多いんですが、今回はそれがなかった。受け身をするときは、肩からいかなきゃいけないのに、肘からいってしまったりする。これは危ないなって、そういう不安はすごくありましたね」と苦労を明かす。
そうした中、本作ならではのハードに美しく魅せるアクションを、現場で創意工夫しながら構築していった。「監督はもちろん、アクション監督とも話し合って、蹴りなどをスカートでもできるアクションに変えて、受け身を取るときは、肘を付かなくていいよう工夫していきました。ケガをしたら撮影がストップしてしまうので、安全第一の中でやれる、この衣装でできる最大限のアクションというのを考えて、その都度変えていったりしました。でも、やっぱり擦り傷はできちゃいましたけどね」と、ケロッと笑って見せる。
ちなみに、劇中で着用した印象的なドレスの中で、綾瀬お気に入りの一枚は「映画の終盤に着る白いドレスです。純白のドレスにユリの花の刺繍がしてあるんですが、ユリの縫い方に仕掛けがあって。百合がケガをして出血すると、そのユリの花が赤く染まっていくんです。よく考えられていますよね! そこはぜひスクリーンで注目してほしいです」と目を輝かせた。