岸優太&竜星涼、『Gメン』の撮影はアドリブ合戦! 「心臓バクバク」「岸の返しが予想をはるかに超えた」
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映画『Gメン』より (C)2023「Gメン」製作委員会 (C)小沢としお(秋田書店)2015
――現場ではアドリブも多かったとうかがいましたが、撮影はいかがでしたか?
竜星:僕と岸のやりとりはほとんどアドリブのような気がします。僕が瑠東さんから言われたことは一つです。「岸を困らせてくれ」って(笑)。だから僕はずっとあられもないことを言っていました。
岸:そうそうそうそう(笑)。毎回、台本にないことを言ってくるんですよ。こっちはもうドッキドキですよね。心臓バクバクですよ。
竜星:でも、岸の返しが予想をはるかに超えてくるんです(笑)。一緒に芝居をやっていると分かるんですけど、岸は型にはめるよりも泳がせる方が数倍すごい奇跡が起きる時があるんですよ。瑠東さんもそれを察知していたし、僕もその方が面白いと思ったので、アドリブで演じていました。
岸:僕はずっと現場でテンパってましたね(苦笑)。
竜星:一生懸命、テンパってるんですよ。それが面白いんです。そんな役者、なかなかいないですよ。本人がただただテンパっているんだけど、それが面白いし、魅力的だし、勝太のキャラクターにすごく合っています。
岸:だって、毎回お芝居を変えてくるんですよ。リハーサルで何となく形になっていたものを、本番でガラッと変えてくるから、こっちはただテンパる人になっちゃっていましたね。基本的にみんなアドリブをやっているんです。アドリブをやっていない人がいないですね(笑)。
竜星:どれだけ現場で自分が目立てるかという勝負になっていたからね(笑)。もはや、そういうショーだったよね(笑)。現場でも、そういう方が面白そうだという話を、G組メンバーや瑠東監督も含めて、みんなでしていたんです。「現場でぶち込むので、面白かったら採用するスタイルでやっていこうぜ!」みたいな感じで(笑)。それがすごく良かったんですよ。
岸:現場の“生”感、“ライブ”感が、すごくシーンとして生きてましたよね。
竜星:何でもありで「どうやってつなげるんだろう」と思うぐらい自由だったよね(笑)。
岸:僕も、本当にこの役に演じられてるのかなと思っちゃうぐらいでした。
――岸さんそのものが出ちゃってるんじゃないか、と。
岸:そうですね(笑)。
映画『Gメン』より (C)2023「Gメン」製作委員会 (C)小沢としお(秋田書店)2015
――再共演されたキャストの方も多かったと思うので、キャストの皆さんの関係性もすごくよさそうですね。
岸:田中圭さんとはすでに関係もでき上がっていたのでフラットな感じで一緒にいられました。でも、お芝居の時は、また違う新たな部分の計算を見られたので、出会った時に「やっぱりプロだな」と思ったその気持ちを、また感じさせていただきました。
――そんな和気あいあいとしつつ、自由度が高くて、かつキャリアのある俳優の皆さんがいらっしゃる現場で、岸さんは座長としてどんな思いがあったんですか?
岸:主演というプレッシャーが、いい意味でも、悪い意味でもなかったんです。クラスの一員という感じでその場に居させていただいている感覚でした。周りも、先輩が多くて経験もキャリアも全て上の方ばかりだったので、僕はむしろ身を委ねていましたね。でも、自分のできることは最善を尽くしたつもりです。座長として、カフェカーとかは用意したかったんですけど…。
竜星:ハハハ(笑)
岸:自覚がなかったです。すみません!(苦笑) 差し入れ1つや2つぐらいですかね、できたのは。最低限のことしかできなかったです。
竜星:でも、やっぱり岸の人柄がすごくみんなを和ませていたと思う。座長として引っ張っていかなきゃっていうこともあるかもしれないけど、岸の場合は、みんなが応援したくなる、かわいがりたくなるというチャーミングさがあったからすごく親近感が持てる。あとは、アクションもあったんですけど、やっぱり機敏で瞬発力があるんですよね。瞬発力って、絶対芝居には大事なことだと思うので、それは彼の感性の素晴らしさ。やっぱり真ん中に立つべき人間なのかなって思いました。
映画『Gメン』より (C)2023「Gメン」製作委員会 (C)小沢としお(秋田書店)2015