柚希礼音&真風涼帆、8年ぶり共演で感じた変化といつまでも変わらない熱い絆
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柚希礼音
――ストーリーや演じられるカリオストロ伯爵夫人の印象はいかがでしょう。
真風:いろんな世界がいっぱい入っているからワクワクしますよね。ホームズも出てくるので、イギリスファンの方はきっとテンション上がると思います。
私は在団中からその時代にご縁があって、好きな時代背景、好きな世界観なので、イメージもすごく湧きますし楽しいです。冒険活劇感というか、キャラクターの快活な生き様といいますか、オリジナルな話なので、すべてが史実に完璧に基づいているわけではないんですけど、分かる人には分かる、通なキャラクターの持ち味なども楽しんでいただけるかと。
逆に、原作とは違うオリジナリティーも多く感じていただけるかもしれません。全体的に楽しい作品になるのかなと感じているので、そのワクワク感や高揚感がお客様にも伝わっていくような作品になるのではないかと思います。
柚希:ワクワクするよね。いろいろな要素が入っているんですけれど、やはり小池先生のオリジナルという感じで。私たちも「カリオストロ伯爵夫人ってどんな人だろう?」と思って、いろいろ読んだりしましたが、元々のキャラクターを使って小池先生がまた新たに作られた感じがあるので、この作品の中の出演者たちというオリジナルな感じがあり、それぞれがより魅力的になっているんです。
カリオストロ伯爵夫人は、ミステリアスで、目的のために女性になったり男性になったりするんですが、最後は小池先生渾身の長台詞があって、私たちもあっと驚きました。
伯爵夫人が男の人に扮するシーンもあって、自分としては男役を何年か離れていますが、ついつい男役を演じてしまいそうになるので、そこがとても難しいです。
真風:宝塚では男性を演じますけど、今回は男性に扮した女性を演じるので、まったく別物ですもんね。
私は、カリオストロ伯爵夫人の妖艶さはもちろんなんですけど、もうちょっとアグレッシブな部分といいますか、目的のために自分自身も躍動していく感覚なども作り込んでいけたらいいなと思っています。
柚希:でも、退団後初めての作品だけど、すんなり馴染んでいるよね! 私は「~だわ」みたいな語尾が気になっちゃって、退団して1年ちょっと経った『お気に召すまま』あたりでもまだ、“どうする!?”って感じだったのに。ゆりかちゃんはもうすっかり、そこは大丈夫な感じだよね。(宝塚時代『ノバ・ボサ・ノバ』で)メール夫人やっていたからかな?(笑)
真風:そうかもしれません。