日向坂46・潮紗理菜、山口陽世が語る 佐々木久美の“キャプテン像”
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――リード曲「君は0から1になれ」のMV撮影は暑く、雨も降っていたと山口さんがブログで明かしていました。
潮:天候に左右されました。カメラの前をメンバーが通り過ぎていくシーン(MVの3分50秒頃)でも雨が降っていたんですけど、最後、強い雨に打たれながら立つ久美の姿がカッコよくて、メンバーみんなが見惚(ほ)れていました。
山口:物語の主人公。
潮:そう、主人公みたいな。いつもグループのことを考えて、支えてくれて、守ってくれる久美が、満を持して「みんなついてきて!」と言っているように見えて、カッコよかったです。
――山口さんは、個々の「振りもとても好き」とも述べていました。特に、どのシーンが?
山口:前半(MVの53秒頃)で、(上村)ひなのちゃんと、小坂(菜緒)さんが踊っているシーンが好きです。口を動かさずダンスだけで見せる一瞬のシーンですけど、力強さが伝わってきます。紗理菜さんの見せ場は「背伸びしながら」のシーン(MVの2分36秒頃)です。1人1人の表情に注目したカットが続く中でのワンシーンで、その流れも好きです。
潮:今言ってくれたシーンの撮影前、安藤(隼人)監督が「潮さん、ここでバッチリ残してくださいね」と声をかけてくださったんです。グループでは「期待していない自分」(けやき坂46)とか、偶然か必然か分からないんですけど、節目の曲を撮っていただいたし、ずっとお世話になっていた方から一言頂けたのは印象的でした。
――潮さんにとって、最後の参加だからこそのエピソードですね。
潮:安藤監督は多くを語らない方なんですけど、最後だから「ここはバッチリ使うから」と言ってもらえて、うれしかったです。空に虹が見えた瞬間には、(振付師の)TAKAHIRO先生が「潮、最後にいい思い出ができてよかったな!」と叫んでくださり、涙を我慢できないほどになっちゃって。安藤監督とTAKAHIRO先生の心に「私が少しでもいたんだ」と思ったら、心が救われました。
【インタビュー後編】日向坂46・潮紗理菜の卒業発表 山口陽世は「誰よりも涙を流してくれた」 へ続く
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:上野留加)
日向坂46、2ndアルバム『脈打つ感情』は11月8日発売。