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実写『ゴールデンカムイ』山崎賢人&山田杏奈 原作者・野田サトルの言葉は「とても心強かった」

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山崎賢人

山田杏奈

■野田サトルが山崎賢人にかけた言葉

山崎:野田先生は何回か現場にいらっしゃっていたのですが、初めてお会いした際に「いろいろな意見があるかと思いますが、自分は味方ですから」と言ってくださり、とても心強かったです。そのほか、日露戦争中の日本人の闘志のお話もしていただきました。野田先生の曽祖父の方が、“杉本佐一”というお名前で、実際に日露戦争に行かれたそうなのですが、僕自身が杉元の衣装を着てお会いした際に「ひいおじいちゃんに会えた気分です」と言っていただき、うれしかったです。

――ステキなお話ですね。アクションなどにおいて、「不死身の杉元」感はどうやって作り出していったのでしょう。

山崎:アクション監督の下村勇二さんと話し込んで、二○三高地の戦い(日露戦争における最大の激戦)で杉元の人格が変わってしまったという点に着目し、「狂気」をキーワードに構築していきました。「やられる前に絶対にやる」という状況の中で生き残った狂気と生命力が「不死身の杉元」に説得力を持たせるため、二○三高地の戦いはワンカットで撮影しよう、という話になりました。どれだけダメージを負っても敵を殺し続けて、「俺は不死身の杉元だ!」と叫ぶ冒頭シーンで、そのすごみを感じていただけたらと思います。日露戦争終結後、金塊探しに出てからは一見穏やかな日常に戻っているようにも映りますが、何かあったらすぐにスイッチが入ってしまう狂気は常に出せるようにしたい、と思いながら臨んでいました。

山崎賢人
――本作の撮影は長期間にわたるかと思いますが、その間もアクショントレーニングはされていたのでしょうか。

山崎:そうですね。

山田:撮影の合間にアクションの型の練習をされていましたよね。「山崎さん、すごいな」と思いながら見ていましたが、型はすぐ覚えられるものなんですか?

山崎:いや…何とか乗り切った感じだった(笑)。今回は銃剣もあれば素手でのアクションもあったから、難しかったです。特に苦労したのが、間合いです。『キングダム』ではずっと剣を持っているので剣の間合いが多かったのですが、今回は銃剣を持った際の間合いと、素手の間合いをつかまないといけませんでした。素手での戦闘においては、柔道や柔術といった日本の武道を練習させていただいて、それを基礎とする動きを作っていきました。

――杉元とアシリパのバディ感が出来上がっていくのも、本作の見どころの一つです。

山田:「こうしていこう」みたいに細かく話したりはせず、一緒のシーンが多い中で自然とバディ感が出来上がっていきました。夜にヒグマとの対決シーンを撮ってから杉元とアシリパの出会いのシーンを撮るなどの前後はありましたが、序盤のシーンから入れたことも大きかったと思います。

山崎:物語自体がふたりが出会うところから始まりますしね。これが仲良いところから始まる話だったら「どうする?」と相談したかと思いますが、お互いの演技を見て対応していく中でスムーズに関係性が出来上がっていきました。

(取材・文:SYO 写真:上野留加)

 映画『ゴールデンカムイ』は全国公開中。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
※アシリパの「リ」は小文字が正式表記

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