広瀬アリス、同世代の俳優陣は「10代の頃から変わらない友達。ありのままの自分でいられる」
広瀬アリス クランクイン! 写真:高野広美
――本作では「想いがあれば困難は乗り越えることができるのか」が描かれますが、広瀬さん自身、困難に直面した時はどうされていますか?
広瀬:私は体育会系の家庭で育ってきたんです。なので、「まず100本ノックを受けろ」と言わんばかりに、困難や壁があっても、強制的に切り替えさせられていました(笑)。「当たって砕けろ!」「弱肉強食だ!」みたいな感じなんです、うちの家族は(笑)。なので、あまり落ち込む暇もないまま、「とりあえず、次」「もう1回」「諦めて見切りをつける」みたいな感じでした。落ち込んだとしても30分だけ。立ち直るのも早いです。
――30分は早いですね!
広瀬:起きてしまったことは、もうしょうがないですし。でも、20代の時は何十回失敗しても、私はそれが成功への近道だと思ってるんです。荒削りなままで進んでいって、余分なものを少しずつ削ぎ落としていくという作業は、10年かけてもいいと思っています。壁は「ないわけないじゃん!」という感じです(苦笑)。きっとこの先も、仕事に限らず、きっとたくさん壁があって、そのたびにもがいて、自分にイライラすると思うんですけど、その時は30分だけ思いの丈を吐き出して、もう1回挑戦すると思います。今の年齢になると、いろいろと経験をしているからこそ、選択肢がどんどん減っていくものだと思うんです。だから、これからは一つのものを極めて追求していくという作業にはなっていくと思います。
――そんな広瀬さんの同世代は「94年組」世代ですよね?
広瀬:わかります!(笑) 「大谷翔平世代」「羽生結弦世代」です! お会いしたことはないんですが、そこはすごく掲げてます(笑)。
――(笑)。俳優仲間でも多いですよね。
広瀬:多いですね。西野七瀬ちゃん、清野菜名ちゃんも、川栄李奈ちゃん、川口春奈ちゃん、松岡茉優ちゃん…二階堂ふみちゃんも同級生ですし。
――同世代だからこそ、刺激や影響を受けたりすることはありますか?
広瀬:みんな、10代の時にたくさん一緒に仕事をしたメンバーなんです。だから今も変わらず、10代の時の“友達のまま”という感じなんです。伊藤沙莉ちゃんも同い年なんですけど、沙莉ちゃんと会う時も仕事の話は一切しないです(笑)。「最近、食べ物が胃に入ってこないんだー」「あの時は食べられたのにね」とか(笑)、そんな感じで他愛もないことを話しています(笑)。同じ仕事をしているから励まし合うとかよりも、友達のまま、ありのままのプライベートな自分でいられています。それが、私にとって一番穏やかになれる時間だなと思います。
(取材・文:齊藤恵 撮影:高野広美)
ドラマ『366日』は、フジテレビ系にて4月8日より毎週月曜21時放送(初回15分拡大)。
ドラマ『366日』ポスタービジュアル (C)フジテレビ