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小林虎之介、『下剋上球児』からプライド高い研修医へ 大役挑戦に贈られた言葉は「調子に乗るなよ!」

ドラマ

◆レッスン、バイトなど下積み時代の経験が今につながった



――小林さんが俳優を目指されたきっかけを教えてください。

小林:大学生の時に、就活の時期でインターンのことを考えないといけなかったんですけど、やりたいことがなくて。どこも行きたくねーな、でも行かないわけにはいかないなって考えてた時に、『ボヘミアン・ラプソディ』を父親と観に行って、その映画に衝撃を受けたんです。この業界は面白そうだなと。

――それまでも表に出ることはお好きだったんですか?

小林:ないですないです、なんなら苦手なほうで。人前は苦手だし、カメラも嫌いだしっていう感じでした。なので、僕にとっては挑戦だったんです。

――俳優を始めてみて、これまでの道のりはいかがですか?

小林:仕事が何もなくても、これが下積み時代だ!って思って楽しんでやってましたね。でもしっかり努力はしましたよ。レッスンもそうですし、家での過ごし方もそうですし、バイトもめっちゃしたし。一番長くやったのは、仕分け工場ですね。そこで、1人作業で重たい物をバンバン運んで、それでちょっと体も鍛えられました。

そうやって自分の余白時間を作らないようにやっていたから今があると思っています。いろいろやらなかったら『下剋上球児』も決まってないし、いい時間を過ごせたなって。でもここから、売れるための第2の下積み生活だと思っています。

――『下剋上球児』の壮磨役でインスタのフォロワーも一気に増えて、街で声を掛けられることも多いんじゃないですか?

小林:ないですよ。バレないように生きてるんで。最近はもう坊主じゃなくなったこともあって、帽子もかぶらなくなりました。地元の友達も茶化してきたりもしますけど、持ちあげたりもしないし、変わらないですね。

あ、一回、岡山のファミレスでバレました。サイコロステーキを食べていたら、“壮磨”ってワードが聞こえてきて、一緒にいた友達に「バレたかもしれん」って言って。でも(気づいた人は)気を遣ってくれて声をかけたりとかはなかったんですけど、ちょうど会計のタイミングが被っちゃって。そうしたら、友達が「壮磨っすよ!」とか言って(笑)。「写真撮りますか?」「握手しますか?」とマネージャーみたいなこと言い始めたんですよ。相手の方は喜んでくれていましたし、なによりドラマを見てくれていたということが一番うれしかったですね。


――先日26歳を迎えられました。20代の目標はありますか?

小林:役者としてのポジションを確立したいなっていうのもあるし、賞を取ってみたいですよね、20代のうちに。俳優って自信を持って言えるかといったら、今はまだそこまで自信満々に言えないんです。でも、そういう俳優の人がもらえる賞を取ったという形があったら、よりプロに近づけるのかなと思います。

――あまり自信満々な性格ではないのでしょうか?

小林:自信はないけど、あるように自分を洗脳します。元はないんですけど、そんな気持ちでやっていける業界じゃないから、「余裕!俺ならできる!」そう自分を洗脳しています。

――今後はどんな俳優さんになりたいですか?

小林:ありがたいことにいいチームとキャストの方に囲まれてやってきて、その中で得る経験が自分の役者としての糧になるものがとても大きくて。そういうところにいると、成長している実感をすごく得るんです。今後も作品の大小はそんなに考えず、それよりもいいチームでやれるかどうか、キャストの方にちゃんと尊敬できる方がいるかどうか、そういう環境で仕事をしていきたいですし、そういうところに恵まれたらうれしいなと思います。

――いずれ主演を!という思いは…。

小林:どっちかというと主演は大変そうだし、そんな責任を負いたくないって思っていたんですけど、鈴木亮平さんの背中を見ていたら、人としてもカッコいいなと思えて、僕もいつかやれたらいいなと思っています。

今、韓国ドラマにハマっているのですが、韓国のエンタメ全般、世界中にファンがいるじゃないですか。そういうのに少し憧れますね。僕もいつか世界中にファンのいる作品のメインキャストでいられたら幸せだろうなって思います。

(取材・文:近藤タイスケ 写真:高野広美)

 ドラマ『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』は、フジテレビ系にて4月13日21時放送。

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